大阪で産まれた孫の祝いついでに高野山まで足を運ばすことを思い立った。南海電車に揺られ終点の極楽橋、そこからケーブルカーに乗り真言宗総本山に向う凡そ2時間半の乗り継ぎ、知らぬ間に車窓の田園風景が深々とした山の中に変わっていた。
総本山は気温3℃、寺々の屋根や庭には積雪を確認、時たま小雪が舞う凍えそうな天候だった。高野山駅で南海りんくうバスの一日乗車券を買い、まずは弘法大師空海の御廟を祀る奥之院へ。バスを降り木立と歴史上人物の供養塔が立ち並ぶ山道を歩くのだが、そこで花粉症が再発!堪ったものじゃない?気付けば周囲は生い茂るスギ林だった。重症患者は無論のこと、中度の妻もクシャミと目の痒みに襲われアレルギー薬を重ねて飲んでも一向に止まることはない。なんとも悲惨な秘話?それでも心は清められるようだった。
ダウンコートに身を包み金剛峯寺や壇上伽藍、霊宝館などを散策、有り難い御朱印を戴いてきた。3年前の仏教の開祖比叡山延暦寺に続き真言宗の総本山も訪れることができてこの上もない幸せだった。下界に戻ると気温12℃、花粉症の症状もいつの間にか消え暖かささえ感じた。