世の中には大きく2つの価値がある(大久保利通)。1つは自分の生きている間がすべてだとする価値観。この種に囚われた者は財産や権力、名誉、遺産が何よりも大切で自分ファーストというのが本音のようだ。膨れ上がる国の借金もそうだが地球温暖化、原発問題・・・、国どころか地球を滅ぼしかねないのにこれらのツケを未来に先送り、今さえ、自分さえよければいい?こんな価値を最優先に考える政治家たちが国や世界のリーダーとは愕然とする。
もう1つは、自分の生きている間に得たものを未来にも活かそうする価値観。即ち過去の過ちを反省し責任を取り次世代にバトンタッチすることでもっと未来をより良いものにして行こうという考えだ。米国では対策と同時進行で再発防止のために原因を徹底的に究明するらしい。忘れもしない3・11、復興もさることながら福島原発事故の最大の原因は容認する政府と原発そのものの存在と言える。汚染処理問題もしかり、解決策や仕組みもなく再稼働に向かうのはどうしても納得いかない。
未来のことは未来が背負う?少しでも安心で安全な未来を残してやりたいと思うのは誰しもの願いの筈。孫の年齢の赤ん坊や子供たちの顔を見て最近よく思うようになった。ただ、そうは言っても未来の子供や孫達に何を繋ぐかと問われると口つぐんでしまう。きっと大人の責任は方向を間違った現在を少しでも軌道に戻すこと、声を上げること、これが始まりだろう。