徳ちゃん繁昌リポート

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【笑売漫歩】目先の安さだけに頼っても?

2011年10月12日 | 出張先々
震災、原発、円高、デフレという悪条件下、激安や超目玉、PB合戦に明け暮れる小売店。「安くなくないとモノは売れない」と言うけど果たして本当にそうなんでしょうか?高くても売れているモノもあれば、安くしても売れないモノもたくさんある訳でして、売れない理由を景気や消費動向に肩代わりし、目先の安さに頼り過ぎていませんか!?ひたすら山積み大陳するだけで売る努力も工夫もせず、消費者ニーズに対応できない企業は早晩、淘汰されると思いますよ。

今の日本、モノがなくて生活に困っている人は少なく、むしろ、モノや情報がありすぎて何を選んだらいいのか、どう使ったらいいのかわからず、困っている人の方が多いのではないでしょうか。
そこそこの品質で、値ごろ感のあるモノが溢れる世の中。人の生き方、価値観は多様化し、メーカーやマスコミがいくら最新の技術やトレンドを謳ってみても、消費者にとっては当たり前のこと。本当に必要なものでなければ、踊らされて購入することは滅多になく、消費者は賢くなり、消費選択と自分化消費を楽しんでいるのです。メーカーが作って問屋から仕入れた商品をただただ店頭に並べる小売店、集客や差別化を単に安売りだけに頼るのはどうでしょうか。勿論、まともな商品であれば安いにこしたことはありませんが、消費者はそんなに慌てて買う必要もなく、どこかの店で近々にもっと安く買えるチャンス(創業祭や激安チラシ)が必ず巡って来ることを承知しているのです。
消費者も進化して、小売店は購買の動機づけというかきっかけづくりをしなくてはならなくなっています。さもないと同質化の時代、どの競合店でも僅かの値段違いぐらいで同じ商品は売っていますし、決してそこで買う必要もないのですから。

「売りたい相手(消費者)」をしっかりと捉え、心を揺さぶる付加価値を生み出さなくてはもはやモノは売れないのです。もっともっと店の在り方、接客の仕方など根本からの見直しと消費者の目に止まる、手を出したくなる発想を駆使しなければ消費者離れはますます増えるでしょうね。
消費者は安売りだけに満足していないということだけは確かなようですよ。
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