
今年からどういう訳か職業能力開発なる学校で総合実務の教室を受け持っている。但し対象はハンディ抱えた若者達、彼らの就業のための技能訓練で座学ではなく販売実習。興味持たせながら飽きさせないような授業に悪戦苦闘しているがそこはプロ、手抜かりはない。
ハンディとは知能・聴覚・視覚など中・軽度の障害。もう何度か出向いているが、「大丈夫」「心配ない」「急がなくて」「凄い」「よく出来ました」と優しく声を掛けると何らかの反応が反ってくる。今さらながら笑顔が彼らの心を勇気づけ、共通するコミュニケーションツールだと気付かされる日々だ。
6年前から続けている高齢者就業の販売講習会もそうだが、専門の得意分野を未だに活かせることは実に嬉しい。これしかできないのだが、培った知識やノウハウを伝えることで、世の中に役立っていると思うとこの上もない喜びと充実感を覚える。