書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) 8 2018-05-15 | 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) こうした現在圧倒的な主流を占める外面還元主義の根底には、自覚されざる「言葉への不信」があると見えてならない。言葉はただ世界を表現し報告するだけで、それ以上の「力」はない。だから言葉が担う価値とは結局幻想にすぎない――しかしその判断もまた、どこまでも言葉に依っているのである。自己矛盾の迷路に嵌まり込み、盲点と化した根深い信念がここにある。 価値そのものの存在を疑わない本書の叙述から逆算することで . . . 本文を読む