〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

目的は手段を浄化する

2008-07-01 | Weblog
わけあってデジカメを購入しました。
自分でカメラというものを購入したのはこれが初めてであることに思い至りました。いわば一号機。
気分は初めて目が創発した大昔の生物のようであります。

わけあって、といいましたが実は以前からほしいと思っていたものの単にきっかけがなかっただけであり、「どうせ買っても撮るものないじゃない」というのが、かなしいかな33年間生きてきた結果の現状であると。

がしかし、晴れて自分的に大義名分を得て購入したわけです。
大義名分とは「板書の撮影」であり、これまでちらっとご紹介してきたように私はサングラハ教育・心理研究所の講座に常連的に参加しているのですが、あとでノートを見ると板書の写しが見るに堪えず、また書き写しに気を取られて肝心の講義が耳に入っていないようでは本末転倒ということで、資料的な意味も含めて撮影で行こうと思いついた次第です。

ニコンCOOLPIX、800万画素、光学5倍ズーム、手ぶれ防止等々は、店頭で見る限り現在のデジカメ水準ではごく普通のスペックですが、私の撮影技術や使用目的からすると明らかにオーバークオリティのような気が…

それはそうと、いうまでもないことですが道具というのはほんとうに使う人次第で、カメラもまた撮る人が撮ると、まるでその人が見ている感動的な世界を垣間見せてくれるような見事な作品になったりします。そこらへんは技術だけでは説明がつかないような気がします。

私もそうなりたいですがなかなか…まあはじめはぼんやりと像を結ぶだけだったといわれる生物の目も、私たちのこの超高機能の目にまで至っているのだから(そう考えるとこの目とは何の支払いもしていないのにすごい贈り物です)、内なるカメラアイもまた進化の可能性はまだあるのかもしれない。

3 コメント

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祝 デジカメ生活! ()
2008-07-01 23:02:06
あ、では、ここのブログ記事に写真期待できるでしょうか?(勝手に期待)
「板書の撮影」のあいまに、三谷さんが見た世界を写してアップしてもらえたらうれしいな。

写真はデジタルで全部鮮明に写し取りますが、眼はフォーカスの外周はぼんやりしているそうで、それを脳が読み取り補完するそうです。

たとえばデッサンとか絵は眼のそのようなフォーカスが無数にかさなったもので、一発の写真とはそこがちがいます。だからなんなんだ!(セルフつっこみ)

写真は撮影者がどのように世界を切り取るかというところで、無限のおもしろさがありますね。(というか世界が無限です)

もっと眼が進化するのだとしたら、どのように創発するのでしょう!世界の「一如」「空」「縁」などが見えるなんてのは?そしたらすごいですね!

サングラハのお勉強は充実しているご様子。
私は、岡野先生ブログ「伝えたい…」の過去記事を必死に読んでいるところです。また、著書群も暫時購入して、読んでいます。


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こんばんは (ちこ)
2008-07-02 21:35:40

 久し振りにお邪魔します。

 いつも、本当にご苦労様ですね。この「板書の撮影」素晴らしい考えだね、と夫と感心しました!!

 その他にも、たくさん素敵な被写体が自然界にあふれていますから、楽しんでくださいね。

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Unknown (mitani)
2008-07-03 00:08:27
陽様 コメントいただきありがとうございます。
貴ブログではいつも素晴らしい画像をアップされていますね。私も見習いたいと思います。
それにしてもデジタル技術というのは技術だけ取り出せば実にすばらしいですね。かつて人類が夢にも見なかっただろう技術を与えられている私たち…ネットもそうですがよく使っていきたいものです。
世界のほかの人が見ているのは自分と同じような世界で、所詮カメラなど道具で、写真かと言うのはそれをうまいこと技術的に使って作っているにすぎない、とか思っていたのですが、おっしゃるように「世界をどのように切り取っているか」はほんとうに人によって違うのではないか、などと考えさせられ、カメラというのは面白いものなのではないかと思います。
サングラハでの学びはたいへん楽しいです。が、なにより基本が唯識で、深いところに染み付くような学びでないと本当の学びにならない、とのことですので、そこまで言っているかというとなかなか…
岡野先生のブログを読んでおられるとのことで何よりです。こちらも見習いたい。学生の反応がすばらしいですよね。(マイナスの反応もわかるなあと感じます)
おたがい学んでまいりましょう。


ちこ様 いつもありがとうございます。コメント感謝です。
以前「トム・ソーヤのペンキ塗り」のたとえを聞いて、そのココロはちょっと忘れてしまったのですが、しかしこの「ペンキ塗り」は実際に楽しんでやっております。ちこ様のブログ(更新おつかれさまです)画像、すばらしいなといつも感心しております。
案の定カメラを購入して被写体がないことに気付きましたが、しかし自然界にはあふれているとのご指摘、まずは目の開閉のワークから再開、ということで気付かせていただきました。
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