“現実”は進化している

きょうはせっかくの休みだというのに、朝営業所から電話あり、「人が足りねえんだよ、頼むよ」みたいなＫ係長の声。うわぁ…と思いながらも出勤、しっかり稼いできました。悲しんでいいのか喜ぶべきなのか…

しかし今いるのは自分の弱腰を痛感させられる職場です。仕事上の未熟さも目についてしまう。残念ながら、客観的に見てそれが現状なのでしょう。
だからといって落ち込んでいるいわれはない。
いろいろがんばりたいものです。


そんなとき、ちょっと外して考えてみる。

こういうことが起こっているのはこの宇宙のごくごく小さい一部分。

いまでも加速度的に膨張を続けているこの宇宙すべてが、１３７億年（±２億年）前には、比喩的に言えばただ一つの極微のエネルギーの“球”だった。

この宇宙はたぶん事実として、ある時、というか時とともにはじまった。

この世界は無限の過去から意味もなくつめたく存在してきたのではなく、“無”から産み出されてはじまったものなのだ。

そのなかに、ぼくらひとりひとりも含め、いまあるすべてのものが可能性としてすでにあった。

その開闢・ビッグバンより爆発的に膨張を続けてきた宇宙は、それ自身のうちにその一部として、より“質”の高いものを産み出すべく自己組織化－進化続けてきた。
宇宙自体の自己組織化…

その進化のいわば努力の、知ることができる限りの頂点として、いま世の中がこのようにある。いま自分がこのように存在している。

いろいろつまらない思いに覆われてそう思えないだけで、おそらく科学的事実として、この世界はなんと驚異的なものなのだろう。
ぼくらはなんと奇跡的な存在なんだろう。

どうせつまんない自分と世の中、というのと、どちらがリアルで視野の広い、妥当な現実認識なのだろうか。


…さて、こう考えると、なんだか悩みのたねが、すごく小さく部分的であるように見えてきます。
ちょっとたんなるセンチメンタリズムじゃないかというように見えるかと思いますが、これは現代科学の知見という根拠がある上に、そういうふうに捉えることでなにより心理的に元気になれるという実効性があります。

「現実」に関する妥当な代替案が示されるという時代になったからには、ぼくらはどちらが自分にとってよりよい「現実」かを選んでもいいのではないでしょうか。


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