〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

再度シンポジウムの件

2008-04-30 | 環境問題
ようやくの更新ですが、
あらためて5月のシンポジウムについてお知らせします。
以下、先ブックマークの「持続可能な国づくりの会」の案内頁から
ペーストさせていただいたものです。

**(以下引用)*********************

持続可能な国づくりの会シンポジウム
「持続可能な国家のビジョン~経済・福祉・環境のバランスは可能だ!」

5月11日 13:00~19:00 (12:30会場)
於 板橋区立グリーンホール
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/bkaikan/map.htm

参加費 一般2000円 学生1000円 会員1000円

パネリスト(50音順):
       大井玄(元国立環境研究所長、東京大学医学部名誉教授)
       小澤徳太郎(環境問題スペシャリスト、元スウェーデン大使館環境保護オブザーバー)
       岡野守也(サングラハ教育・心理研究所主幹、思想家)
       神野直彦(東京大学大学院経済学科教授、財政学)
       西岡秀三(元国立環境研究所理事、IPCC部会第2部会副議長)


本シンポジウムは、持続可能な国家には「経済・福祉・環境」の3つがバランスをとる事が必要不可欠という結論的なテーマがあります。
一見、経済と福祉、経済と環境は一方を優先させると一方が後退する関係にあると日本のメインストリームの政財界は思い込んでいるようです。
税金を上げると不況になる。
福祉に金をかけると経済が失速する。
たぶん、一般市民のレベルでも、エコ=我慢のイメージがあるのではないでしょうか。

しかしながら、本シンポジウムでは、それは幻想であることを主張します。
むしろ、経済と福祉と環境のバランスが取れていることが強い国家、持続可能な国の条件になると言ってもいいかもしれません。

分かりやすく言えば、格差が広がる国、自然環境が劣化している国、福祉・社会サービスの水準が低い国は、たとえGDPが大きくとも、不安、不安定な国と言わざるを得ません。

安心が発展の礎となることを、理論的かつ情熱的に皆さんに示すことが出来ると思います。ぜひ、ご参加ください。

参加ご希望の方は、左のメニューより事務局へメールでご連絡をください。
氏名 郵便号 住所 電話番号を明記してください。

事務局 斉藤達也

****(引用終わり)***************


というわけで、早いものでもう5月になろうとしています。
上記シンポジウム、お時間のある方はぜひ万障お繰り合わせになり、
ご参加いただけるとい幸いです。

……といっても春・日曜日、
レジャーで過ごしたい向きには若干重い内容かもしれません。
そりゃそうでしょう。その気持ちもひじょうによくわかります。

しかし社会・世界の今後が気になって気が重くなっている方には、
逆に希望のビジョンが見いだせる集いになることをお約束します。
私は今回も記録係、しっかり記録に残したいと思います。

画像の冊子が、上記のシンポジウムの論集で、
今のところお申込みいただいた皆様に配布しております。
(画像がちっちゃくしか出せていませんが
…左記岡野先生のブログの昨日記事で同じ画像がでかく出ていますのでご参照を)

論集については私も編集でかかわらせていただきましたが、
700円が(たぶん)安く思えるほどの充実した内容、
さらに超一流のパネリスト・執筆陣となっています。


参加されずとも、これだけでも読んでいただくと、
現在の環境危機がどれほど全地球的な緊急事態にあるのかがわかります。
たとえば、
「あと10年で地球大気中の温室効果ガス(GHG)濃度は危険レベルに達する。
今すぐ、行動する必要がある」
とのこと。あと10年… 
しかし長期的に見て、方向を間違えないなら
日本にはそれが可能であると研究から結論されています。
(西岡秀三先生)

それにたいしてどのような社会システムがそれを可能にするか、
現実社会におけるそのモデルはどこにあるか、
「スウェーデンは環境・福祉・経済を調和させた
『緑の福祉国家』への道を順調に歩み、
すでにその計画道半ばにある」そうです。
ピンチにはチャンスが伴っていることを
現に示してくれるモデルがあるのは希望です。
たとえば所収の最新データに基づく図版からきわめて明らかなとおり、
かの国がGDPのきわめて順調な成長の一方で
GHG排出総量の削減を同時に果たしているのは、
「環境と経済の両立は(本音でいうと)不可能?」という
私たちの常識を覆して余りあります。
(小澤徳太郎先生)

また、前回も紹介されたウィルバーの四象限理論より、
そのような社会システム構築のためには、
実際にはなによりそれを実現する主体である国民と、
その国民から輩出されるリーダーの内面こそが緊急の問題であること、
それはとりもなおさず
正常かつ健全な愛国心・帰属意識・国民的エネルギーがベースとなった、
世界と将来を見渡すことのできる高度の理性であることが
明らかにされています。
このあたりはいまのエコロジーに関する活動並びに言説に
ひじょうに欠けた部分と思われますが、
それだけにそれを補完というか実行を裏付ける、
画期的な論考だと思われます。
(岡野守也先生)

また現代日本人である私たちが
ほとんどきれいに忘れ去っていることですが、
かつて江戸時代において、
日本はほぼ完全にエコロジカルに持続可能
かつきわめて平和で豊かな社会を実現したという事実はきわめて重要です。
民衆が常に虐げられた暗黒の封建社会とは、
いかに思想的歪曲に満ちた偏見であったことか、驚くばかりです。
しかもそれは恵まれた自然の中で漠然と実現されたどころの話ではなく、
江戸前期の急激な人口や経済の成長によって国土崩壊の危機に直面するなかで、
御先祖様たちの巧みな生存戦略的努力による
長い長い積み重ねの達成だったとのこと。
実はこのテーマに関し極めて重要だったはずの
私たちの足元の歴史的基盤を再確認させてくれます。
(大井玄先生)

また現在日本の自明化された常識=「イデオロギー」となっている、
競争主義・市場原理主義の、
いわゆる新自由主義・新古典派の経済学というものが、
ほとんどもっぱら経済‐競争の部分しか見ていない特殊な信念体系であること、
そのベースとして協力原理で営まれている
社会総体のほかの側面を著しく損なっている原因そのものとなっていること、
それに対して第四次産業革命=情報化社会=知識社会という
新しく決定的なエポックを迎えたいま、
「財政社会学」という、社会の共同・協力原理を回復するための
新しい社会思想が提示されています
(神野直彦先生)。


…ということではないかと思いますが、
このようなつたない要約では伝えきれません。
実際の内容を詳しく知りたい方は、
左記の会ブログから代表兼代表のアドレスにお申し込みを。

シンポジウム参加のほうもまだまだ申込受け付けているそうです。



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブンデスベーア (元・つけ屋)
2008-05-19 22:42:34
こんばんは(^.^)三谷様

勤務地が変っても、出勤の服装は変らないんですね(笑)!私も欲しいと思っていたんですが、合うサイズとやや高め?値段の兼ね合いで、二の足を踏んでいたんですが・・・http://store.shopping.yahoo.co.jp/rainbunker/dw31.html←で、1着525円(送料別USDE扱)で販売しているのを見つけました。合うサイズも有るみたいですので、購入しようかと思案中です。ちなみに、三谷様のと同タイプですよね。
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Unknown (Unknown)
2008-05-19 23:16:42
どうもこんばんは。コメントありがとうございます。
今朝はどうもお邪魔しました~けっして添乗査察とかではありませんのでご安心を…
いや、さすがに目の付けどころがスルドイ。わからないひとにはあの鷲のマークもふつうのサッカーチームとかだと誤解されるのですが…BUNDESWHER、なんかブンデスリーガみたいだし。でも実はドイツ連邦軍です。
ちなみに色は同じアディダスので、上野の中田商店で3000円以上した覚えがあります。くっ、安くなってる…
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ブンデスベーア (元・つけ屋)
2008-05-22 21:48:01
こんばんは、(^.^)三谷様

いざ購入となると、送料が525円かぁ・・・う~ん、半日考えたあげく、でた答えは買いです。yahooポイントが貯まっていましたので、全額ポイント払いでGETとなりました。
話は変りますが、即答でゲストブックに★連山★とは恐れ入りました!
前回の本文内にミスを発見しましたので、ここで訂正させて頂きまぁ~す。USDE×→USED○


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Unknown (三谷)
2008-05-22 22:31:49
元・つけ屋さま どうもこんばんは! さっそく買われたのですね。これで隠れミリオタ、軍服マニアのお仲間ですね。まあたぶんバイク通勤に非常に実用的だと思います。みなさんにはドイツのサッカーチームのだと言っておけば、よほど鋭い人じゃなきゃ気付かないと思います。私も間違い、Bundeswher×→Bundeswehrでした。しかし日本の航空機ってなにか悲哀がありますね。。
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