沖方 丁(うぶかた とう) の「天地明察」 を読みました。
去年映画化されたものの原作です。
映画を見たわけではないのですが、興味が沸いたので。。。。
作者の 沖方 丁 さん。 何度見ても、どうしても「うぶかた とう」とは読めず、
今もまだ「作家さんの名前は、おきかたと書いて・・・・」と、うーーーん、と唸りながら思い出しています
なかなか読めませんよね!?
まぁ、私の頭が固いのは置いておいて
話は江戸時代、将軍に碁を指導する家系に生まれながら、碁だけではなく、むしろ算術や星に惹かれている人のお話し。
その主人公が、日本独自の暦を作るという一大事業を任され、
挫折がありつつも、成し遂げて行くのですが、
その間に出会う人達と切磋琢磨して成長していく様が、青春ドラマのようでもあり、
時代劇といえドキュメンタリーのようでもあり、とにかく爽やかですがすがしいです
今まで続けて読んだミステリーとは違うので、犯人を探す必要も、
誰かが殺される心配も無く、安心して(?)読みました
もう、途中で何度泣いた事か
それまで400年使用されてきた「授時暦」では暦にひずみが出てきた事に気付きながら、
何もできないもどかしさを感じていた人達が、
信用に値する主人公に先を託して、これで安心・・・・と病などでこの世を去っていくのですが、
皆があまりにもひたむきでキラキラしていて、泣けます~~~
実際、どこまでが小説で、どこまでが史実に基づいているかは分からないのですが、
あまり細かい事を気にせずに読めば良いと思います
映画の方の監督さんは、滝田洋二郎監督。 おくりびと 等を撮られた監督です。
映画の主人公役は V6の 岡田准一 。 妻のえん役は宮崎あおい だと知っていたので、
読む間も二人のイメージで読み進めていて、すごくピッタリな感じがしました
で、読み終わった後、他の配役を見たら、水戸光圀 - 中井貴一。 保科正之‐松本幸四郎 で、
歌舞伎の世界の方も多数出演。
想像と違っていた配役もありつつ、イメージしていた通りの方も居て、
配役を考えるのって面白いと思いました
監督さんって(有名にならないと無理でしょうが) 思い通りに配役できて、楽しいでしょうね~
さて、作家の沖方丁さん、元々ライトノベルやゲームのストーリーを作る作家さんらしく、
時代小説としては 光圀伝 位なのかな?
光圀伝は重そうだし・・・読むとしたら、ライトノベル系のサイエンスフィクション!?
未知との遭遇をするべきか? ただ今思案中