◆おとなになる前の女の子へ&その他の人たちへ
放課後の音符(ほうかごのキイノート)
(山田詠美 新潮社)
私が十代半ばの頃、「Olive」という今はもうない雑誌に連載されていました。
で、私はOliveで読むのを楽しみにしていました。その後、本になり買いました。
この本は本棚のよく見える、すぐ手の届く所に置いてあり、でももう十年くらいは読み返していません。
私は女子高生のバイブルだとさえ思っていて
「女子高生はみんな読もう! 読もう! 読もう! 読もう!」と言いたいです。
今(?)は、人によっては、中学生でも早くないのかも。
女の子はおとなになっちゃう前に読もう! 読もう! 読もう! 読もう!
文庫も出ているらしいけれど、それを見たことがないのだけれど、私が持っているのはそれではありません。
ハードカバーではなく、装丁もとても気に入っています。表紙の花の絵、薄紙に包まれていること。
すきな本は中身だけでなく、すべてがすきです。
私には数少ないパーフェクトな本です。
十年以上前、本屋で本を選んでいると、女子高生二人がすぐそばで「この本、〇〇ちゃんがいいって言ってたよ。どうしよう?」と迷っていました。
この本というのは「放課後の音符」でした。
「私もおすすめする!」と心の中で言いました。
買おう! 読もう! とテレパシーを送りました……。