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山本晴美 ここで愛ましょう

歌語りシンガソングライター 山本晴美のブログ

リハーサル

2009-12-28 22:14:00 | 歌語り
13時で教室は弾き納め。
ROKUさん、誠さん到着、アトリエはライブスタジオに。
なかなか持てそうで持てなかったこんな時間。
演奏全体のニュアンスや映像の見直し。
それぞれの課題を持ち寄って来春からの歌語りの準備です。
来春から・・・というよりも、今日までの道のりを整頓なのかもしれません。
映像もたくさんの資料をさらい直し「知る」ことによって、ますます難しくなったり、大変な作業です。

「知る」。
昨年、福島のアウシュビッツ博物館へ行った時の衝撃は「知る」ことによって数日、いいえ、未だに感覚的に嫌な気持ちになることが続いています。
日本の戦争の記録を学ぶことも、決して気持ちのよい作業ではありません。
怖いとか悲惨とかその次元を通り越し、つばが喉を通らなくなる感じ。

歌語りは戦いの様子を伝えることが目的でもないし、恐怖心や不安をあおるだけの映像の情報を入れることが必ずしも必要とは思えないのです。
正解も間違いもない、事実を私たちの角度から未来へ語り伝えるためには・・・。
時間がいくらっても足りません。

わたしも学生の頃は歴史の中の戦争という事実としか捉えられていないし、興味があるかないか・・・特別にあるとは思えない時期を経てきました。
歌語りがきっかけで知ったことの方が断然多いです。
たった64年前のこと。
私たち三人はライフワークのように戦争の歴史ばかりを考え学んでいるわけではありません。
「今の時代を日常を生きている」この普通のスタンスと感覚が歌語りを伝える私たちにあってこそ・・・重要な気がします。
 


   

年が明けて5日には成人式典で講演として歌語りライブをさせてもらいます。
成人の日の晴れ着姿の皆さんのための講演に歌語りを推薦して下さった人生の先輩方の心意気を真っすぐ受け止めて、先に生きる普通の大人からの「平和であることと、いのちのまばゆさ」を語れたらいいなと思います。

おばぁちゃんの手紙は戦争物語ではなく、いのちをつなぐLOVEストーリーなのです。
成人となる「未来のひかり」にどうかこの想いが伝わりますように。


1日が終わり、そそくさとこしらえた夕ご飯、身の丈の普通のしあわせがお箸の先まで染みます。


コメント
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