「かたあしだちょうのエルフ」
原作 おのき がく
脚色・詞・曲 山本晴美
Photo 松村 誠
♪陽がのぼり 空が朝焼けに染まる
勇気が目覚め やさしさが息をする
豊かな風は木とまじわって
森のいぶきを伝えている
地球の音が大地にひびく
いのちのしずく 大地にめぐる
わたしたちは生かされている
わたしたちはつながってゆく
かけぬける 時をこえて
すべてのものは すべてのために
すべての鼓動はくりかえし
いのちはここに還る
エルフは若くて強くてすばらしく大きなオスのだちょうです。一息で千メートルも走ったことがあるくらい。
エルフとはアフリカの言葉で「千」の事です。
エルフはとても子どもが好きでした。
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♪君はぼくらのともだちさ そしてぼくらの 太陽だ
地面をけったら 千の走り 風となってかけぬける
大好きだよエルフ 大好きだよエルフ
Rafiki Rafiki Rafiki 大好きだよエルフ
君が大地をあるくとき みんなの笑顔がひろがるよ
長い首を のばしたら 地球のむこうがみえるかい
大好きだよエルフ 大好きだよエルフ
Rafiki Rafiki Rafiki 大好きだよエルフ
「エルフがいてくれるから 本当に安心ね」
おかあさんたちも 楽しそうな子どもたちの様子をながめてては 自分たちの仕事をしていました。
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♪yaー yaーyaー yaーyaーyaー
神の恵みは尽きることない
Fadhila za mungu hazina mwisho
Fadhila za mungu hazina mwisho
Yarabi tupe salama tushi kwa kupendana
神よ 私たちが 平和に仲良く暮らせるよう お守り下さい
ライオンはエルフがここの王者にように みんなに慕われることが面白くありませんでした。
「だちょうがこの草原の王者だと? 百の獣の中でこの世を統治できる一番強いものは、ライオンのおれ様に決まっているのだ」
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♪我こそは 百獣の王
正義は我 我こそ正義 我より強いものはいない
この牙にかかれば すべては我のもの
この爪に伏せられぬものはない
ここは我の大地
我より強いものはいないのだ
この闘いでエルフは大切な足を一本くいちぎられてしまいました。
最初は誰もが気にかけ、食べ物を運んでくれるのですが、みな自分の生活で精いっぱい。
だんだんと忘れられていきました。
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連日の日照りの中でジャッカルも何日も食べていません・・・今日も獲物を探しています。
「この大地には今も昔も命は循環によってそのバランスは保たれてきた。そうやって今日までつながってきたのだ」
♪生きてゆくことは いのちのめぐり
小さなものは 大きな命になり
大きなものもやがて
草や花のいのちとなる
「大きなうねりの中で 生きているものぬくもりは
ちっぽけなもの・・・
そのぬくもりが支えているのがいのち。
勇気や優しさがそのぬくもりを伝える。
生きとし生けるもの・・・
そのぬくもりを忘れてはいけない。
やがて、みな同じ大地に還るのだから」
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片足ではみんなともあそべません。
みんなのお手伝いも出来ないし、自分のえさを探す事も大変な苦労です。
エルフの体はだんだんカサカサにひからびて 背ばかりが高くみえました。
♪ああ 太陽がまぶしい 焼けるようだ
ああ のどが渇いた 体が枯れてゆく
もう目も開けられない 歩くことも出来ない
遠くに聞こえる子どもたちの声
なんて楽しそう
きっとあの子がきれいな花をつんでいるんだな
もう一度 走りたい
もう一度 この草原の風になりたい
僕の涙がみんなの泉になったらいいな
いのちをうるおす 泉になって
大地を風がかけぬける
「神さま 僕が死んだら このひからびた体のすべてを みんなの役にたてて下さい」
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エルフが自慢の足でこの大地をかけぬける時は仲間と同じ顔をしていたハイエナも、弱ってゆくエルフの息の根が止まるのを待っています。
♪死に神たちが漂う闇 弱いやつらは 闇の世界に
悪く思うなよ これが自然のめぐりなのさ
チャンスは待てばいい じっと みつめて待てばいい
月のあかりは 闇をよぶ
空にうつるは時の声
いつまで息をしているつもりかい
いつまで待たせるつもりかい
何日もなにも食べずお腹をすかせた黒ヒョウが動物の子どもたちを狙って襲いかかります。
エルフは最後の力をふりしぼり、子どもたちを守ります。
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「たすかった!」
「ばんざい!」
♪どんな時でも 僕らのエルフは僕らの味方
いつでも僕らを見ていてくれる
朝陽のように 勇気をくれる
エルフこそが王様だ
エルフの強さは優しさだ
エルフの勇気は静かなちから
エルフのこころは まぶしい太陽・・・
あっ!!!
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そこにはいつの間にか、片足のエルフと同じかっこうですばらしく大きなバオバブの樹が、空にむかってはえていたのでした。真下はきれいな池が出来ていました。
樹になったエルフは野原に一年中涼しい木陰をつくり動物たちはまわりで楽しくくらしました。
「エルフは死んでなんかいない」
「エルフは新しいいのちになったんだ」
♪本当の強い心は 孤独とたたかい
本当のやさしさは 裏切りをしらない
勇気は形をかえて いつまでも いつまでも
根を張り 平和の地をつくる
愛するものを守る時は 自分を信じること
愛するものを守ることは 何も求めず自分を信じること
私は愛されている
私たちは愛されている
私は愛してゆく
2008.11.19 NPO法人みのぶジュニアコーラス
第12回コンサート「たいせつなこと」より
第2部 音楽物語「かたあしだちょうのエルフ」
拓ちゃんのブログです・・・ありがとう!!
原作 おのき がく
脚色・詞・曲 山本晴美
Photo 松村 誠
♪陽がのぼり 空が朝焼けに染まる
勇気が目覚め やさしさが息をする
豊かな風は木とまじわって
森のいぶきを伝えている
地球の音が大地にひびく
いのちのしずく 大地にめぐる
わたしたちは生かされている
わたしたちはつながってゆく
かけぬける 時をこえて
すべてのものは すべてのために
すべての鼓動はくりかえし
いのちはここに還る
エルフは若くて強くてすばらしく大きなオスのだちょうです。一息で千メートルも走ったことがあるくらい。
エルフとはアフリカの言葉で「千」の事です。
エルフはとても子どもが好きでした。
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♪君はぼくらのともだちさ そしてぼくらの 太陽だ
地面をけったら 千の走り 風となってかけぬける
大好きだよエルフ 大好きだよエルフ
Rafiki Rafiki Rafiki 大好きだよエルフ
君が大地をあるくとき みんなの笑顔がひろがるよ
長い首を のばしたら 地球のむこうがみえるかい
大好きだよエルフ 大好きだよエルフ
Rafiki Rafiki Rafiki 大好きだよエルフ
「エルフがいてくれるから 本当に安心ね」
おかあさんたちも 楽しそうな子どもたちの様子をながめてては 自分たちの仕事をしていました。
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♪yaー yaーyaー yaーyaーyaー
神の恵みは尽きることない
Fadhila za mungu hazina mwisho
Fadhila za mungu hazina mwisho
Yarabi tupe salama tushi kwa kupendana
神よ 私たちが 平和に仲良く暮らせるよう お守り下さい
ライオンはエルフがここの王者にように みんなに慕われることが面白くありませんでした。
「だちょうがこの草原の王者だと? 百の獣の中でこの世を統治できる一番強いものは、ライオンのおれ様に決まっているのだ」
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♪我こそは 百獣の王
正義は我 我こそ正義 我より強いものはいない
この牙にかかれば すべては我のもの
この爪に伏せられぬものはない
ここは我の大地
我より強いものはいないのだ
この闘いでエルフは大切な足を一本くいちぎられてしまいました。
最初は誰もが気にかけ、食べ物を運んでくれるのですが、みな自分の生活で精いっぱい。
だんだんと忘れられていきました。
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連日の日照りの中でジャッカルも何日も食べていません・・・今日も獲物を探しています。
「この大地には今も昔も命は循環によってそのバランスは保たれてきた。そうやって今日までつながってきたのだ」
♪生きてゆくことは いのちのめぐり
小さなものは 大きな命になり
大きなものもやがて
草や花のいのちとなる
「大きなうねりの中で 生きているものぬくもりは
ちっぽけなもの・・・
そのぬくもりが支えているのがいのち。
勇気や優しさがそのぬくもりを伝える。
生きとし生けるもの・・・
そのぬくもりを忘れてはいけない。
やがて、みな同じ大地に還るのだから」
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片足ではみんなともあそべません。
みんなのお手伝いも出来ないし、自分のえさを探す事も大変な苦労です。
エルフの体はだんだんカサカサにひからびて 背ばかりが高くみえました。
♪ああ 太陽がまぶしい 焼けるようだ
ああ のどが渇いた 体が枯れてゆく
もう目も開けられない 歩くことも出来ない
遠くに聞こえる子どもたちの声
なんて楽しそう
きっとあの子がきれいな花をつんでいるんだな
もう一度 走りたい
もう一度 この草原の風になりたい
僕の涙がみんなの泉になったらいいな
いのちをうるおす 泉になって
大地を風がかけぬける
「神さま 僕が死んだら このひからびた体のすべてを みんなの役にたてて下さい」
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エルフが自慢の足でこの大地をかけぬける時は仲間と同じ顔をしていたハイエナも、弱ってゆくエルフの息の根が止まるのを待っています。
♪死に神たちが漂う闇 弱いやつらは 闇の世界に
悪く思うなよ これが自然のめぐりなのさ
チャンスは待てばいい じっと みつめて待てばいい
月のあかりは 闇をよぶ
空にうつるは時の声
いつまで息をしているつもりかい
いつまで待たせるつもりかい
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何日もなにも食べずお腹をすかせた黒ヒョウが動物の子どもたちを狙って襲いかかります。
エルフは最後の力をふりしぼり、子どもたちを守ります。
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「たすかった!」
「ばんざい!」
♪どんな時でも 僕らのエルフは僕らの味方
いつでも僕らを見ていてくれる
朝陽のように 勇気をくれる
エルフこそが王様だ
エルフの強さは優しさだ
エルフの勇気は静かなちから
エルフのこころは まぶしい太陽・・・
あっ!!!
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そこにはいつの間にか、片足のエルフと同じかっこうですばらしく大きなバオバブの樹が、空にむかってはえていたのでした。真下はきれいな池が出来ていました。
樹になったエルフは野原に一年中涼しい木陰をつくり動物たちはまわりで楽しくくらしました。
「エルフは死んでなんかいない」
「エルフは新しいいのちになったんだ」
♪本当の強い心は 孤独とたたかい
本当のやさしさは 裏切りをしらない
勇気は形をかえて いつまでも いつまでも
根を張り 平和の地をつくる
愛するものを守る時は 自分を信じること
愛するものを守ることは 何も求めず自分を信じること
私は愛されている
私たちは愛されている
私は愛してゆく
2008.11.19 NPO法人みのぶジュニアコーラス
第12回コンサート「たいせつなこと」より
第2部 音楽物語「かたあしだちょうのエルフ」
拓ちゃんのブログです・・・ありがとう!!
字と写真を追いながら、舞台に引き込まれていくような感じがしました。
本物のステージは、ほんとうにすてきだったことでしょう。
今度から、バオバブの木を見るたびに、この記事のことを思い出しそうです。
私もエルフのような強く優しい心を持ちたいです。
MJのステージの実績が1年1年積み上げられていくのは本当に素晴らしいことですね。
リンクをたどって、拓ちゃんのブログも拝見してきましたよ。
また違った角度から拝見する楽しさを味わいました。
来年もMJの皆さんと素敵なステージを作り上げていってくださいね。
バラカさん、ありがとうございます。
とても楽しかったです。
原作が本当によいお話で、小さい頃から大切にしてきた絵本からの脚色でした。
わたしもエルフのような強く優しい心で生きたいって思いました。
MJのステージも続ける事の大切さを教えてくれます。
一生懸命で気持ちのよいステージです。
拓ちゃんも素敵な記事にしてくれました。
よい報告ができますように、今年も頑張ります!
はじめまして。
まず、ブログの上から二つ目の記事の山本晴美website「樹より君へ」に飛びます。そこにあるコンタクトフォームからメールをくださいませ。
山本晴美