山本晴美 ここで愛ましょう

歌語りシンガソングライター 山本晴美のブログ

主戦場

2019-12-22 00:24:00 | ここで愛ましょう
慰安婦問題であり、表現の自由の問題でもある、話題の映画「主戦場」の上映会に参加しました。駐車出来なくて、山梨市民会館の川向こうに駐車をするという賑わい、大盛会です。

 

慰安婦問題については、どう捉えていいのかわからない側面がたくさんあります。その存在と慰安婦像のトラブルは知っていますが、知識があるわけではないので、先入観なしで観られます。

映画の導入の展開の早さに若干の不安。
このペースで進んだら、頭が混乱する…と思ったけれど、このテンポに慣れたら引き込まれます。

直後の感想は、「あと3回観たらもっとわかる」。
わかりにくいのではなく、この制作表現は2回目からは、画面の中に自分の考えを確認しながら参加出来る感じ。

「主戦場」のタイトルは監督の頭の中が主戦場になった…と言う事。

わかる!と思った。


内容は慰安婦問題について論議するのだけれど、社会問題の見方や考え方にものすごくヒントのある作品で、見事に引き込まれました。


映画後の監督のトークもレイチェルの通訳や振る舞いも好感度の高いステージで、皆さんが満足されている様子がうかがえました。誰より私が満足です!

 

監督の言葉にあったように慰安婦の問題は人権の問題。

それに向き合う時、自分のそうであって欲しい願望が情報を選んでいくし、健全な懐疑心すら見逃してしまう事になりうる...
本当にその通りだと思います。

ノンポリ(政治問題に無関心)、エコチェンバー(価値観の似た者同士で交流し、共感し合うことで特定の思想などが増幅される)など、現代社会の問題も指摘がありました。

テレビと違って、ユーチューブで自分の共感の持てる情報だけしか見ないと、思考のバランスは確かに偏ります。つい先日も子どもの発言にそれを感じたばかりです。

この上映会の運営に若い方々が関わっている姿も素晴らしいと思いました。
司会は18歳の学生。
しっかりしているなぁと思います。

「慰安婦問題」も何が問題なのか、だいぶわかったけれど、それ以上に作品の作り方、監督の表現に感心、関心が起こるドキュメンタリーでした。

 


家にパンフを置いてきちゃった・・・久しぶりにちゃんと書きました。
広島で昨日を振り返ってます。



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