清里にある自然ふれあいセンターで篠木真さんの写真展とお話し会にいってきました。
昨年、この写真集の表紙にある作品の前で思わず、涙してしまいそれから気になる写真家でした。
彼は望遠レンズは使わず子どもたちを撮影し、作品はモノクロで表現します。
子どもがここまで近づく事を許すのは、間にある信頼関係と撮られる事に意識がいかないほど、自然や森の中には子ども自身を夢中にさせる魅力があるのだと思います。
8年撮り続けたそうです。
どの写真も、そう、そう、この顔、この瞬間!とにやけたり、ちょっぴり涙する愛おしさが撮されていました。
前回は大きなパネル展示でしたが、今回は何百点かわからないほどたくさんの写真がアルバムのように展示されていました。
お話し会は彼が「その瞬間を美しいと思う」感性について幼い頃からの生活をふり返りお話し下さり、被写体となった「キープ森のようちえん」の子どもたちが走り回る中(^^;)、タイトルごとまとめられたスライドショーは楽しめました。
8月の後半とはいえ、涼しいではなく寒い1日でした。
少し奥にはいったロッジではストーブを焚いているそうです。
時間がなくてお昼抜きで飛び込んだあたしは、体が芯まで冷え、こりゃまずいとあたたかなコーヒーを求め会場を後にしました・・・が。
気になっていた「ブータン 内なる聖地」の展示がある事を思いだし、カフェは後回し、フォトアートミュージアムへ。
ブータンとプラチナ・プリントを体感したのでした。
閉館まで1時間しかなく、ちょっと急ぎ足。
作品の前に立ち、石造遺跡や僧侶たちから放たれる威厳やきりりとした空気感を息をのむように浴びてきました。
写真の理屈はわからないけれど、白から黒の間の色彩の濃淡が聖地の祈りと独自の文化をより鮮明に伝えているように思いました。
白黒なのに鮮やかな色を感じるって・・・かな。
生意気なっ・・・失礼いたしました。
言葉を知らなく、表現出来ません。
どうぞ体感してみて下さい。
会期は1月25日までです。