小学校を卒業をした親愛なる皆さんへ
先日いただいた手紙で、何人かのみなさんが、卒業式に招待してくださいました。
先生にも言葉添えをいただき、涙がでるほどうれしかったです。
けれども、その日は家の事情でいかれませんでした。
私は父と母の家の近くに住んでいます。
私の母は軽い認知症と足が少し不自由です。
そして、父も病気の治療をしながら、ひと月前、畑仕事をしていて圧迫骨折という怪我をして、ギブスの生活をしています。
病気の2人がいつも一緒に過ごす事はお互いが出来ない事や思い通りにいかないことで、些細な事で声を荒げたり、ケンカになったりします。
2人がお互いに一息つくように、みんなの卒業式の日は、はじめて母を病院付き施設のショートスティにお願いする試みの日でした。
急病ではないのに、病院のようなベットにはじめての二泊のお試しです。
理解した上で家を出たのですが、不安な母は大人なのに泣きました。
施設の力を借りる事は決して悪いことではありません。
長く続く介護はいろいろな人の力が必要です。
みんなが修学旅行へ行く支度のように、真新しい靴下や下着をバックにつめて、送っていきました。
母がはじめて事故にあい、入院したのはわたしが小学校6年生の時でした。
それから、今日まで何度も病気や怪我で入院しています。
幼心にいろいろな覚悟を覚えました。
普段は身の回りのある程度の事は出来る父母ですので、わたしは仕事や責任ある自分が大切にしている活動は、自由に出かける事はできます。
むしろ、その姿を喜んでくれています・・・。
ただ、みんなの卒業式の日は、父と母にとって、私たち兄弟にとっても大切な試みの日だったので、それを優先しました。
今日になっても、優しい気持ちで卒業式によんで下さった皆さんの事が気になって、そしていつもブログを読んでいますというお手紙に、ありがとうとごめんねを伝えたくて・・・。</span>