
古代ローマ人が使用したラテン文字には、uがなかった。
代わりにvの文字を充てており、よってかの有名なアウグスツスはAVGVSTVSと表記された。
つまりuとvは同一視されていたことになる。
また、アングロサクソン語は、11世紀にブリテンがノルマン人の征服を受けた後、ラテン文字でも表記されるようになった。
w 音を表すのに当初ルーン文字の Ƿ (wynn, ウィン) を使ったが、P に似ていたために混同されやすく、w 音は現在の U を二つ書いて表すようになった。
この頃の U は V の形だったのでこれは VV となり、W は V の次に置かれた。さらに、丸みのある U で母音を表し、子音のときは V を用いるようになった。