僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

張本智和くん

2018-03-13 18:25:35 | スポーツ
今日も卓球をしてきたが、ニューラケット・ニューラバーでとても調子よかった。
凄く飛ぶし、打球時の金属音が心地よい。

ところで

卓球界の新星、張本君は全日本で水谷隼を破って優勝したことは記憶に新しい。
けれど、卓球協会の宮崎氏から彼は注意を受けた。

「チョレイ!」と連呼しないこと。
試合が終了したら相手選手と審判と相手のベンチコーチと握手してからベンチに戻ること。

彼は全日本卓球大会の決勝で水谷選手に勝利した後、彼と握手せず
自分のベンチコーチである父のもとに駆け寄った。

或る意味仕方ないが、卓球の技術向上とともに、もっと大人にならなくてはだめだ。

剣道には「残身」という定義がある。
いくら技が決まって旗が上がったとしても
ぐらついて倒れこんだり、ころびそうになったりしてはだめなのだ。
ましてガッツポーズなどは言語道断だ。
かならず、相手が再び攻撃してきたとしても
すぐに打突する態勢に建て直さなければいけない。

そして礼にはじまり礼でおわる潔い武道である。

卓球もまさに紳士的なスポーツであるべきだと思う。
極端に相手を威嚇したり大声で喚いたりしてはならないし
あいてと正々堂々と勝負する気概が必要である。

勝負に勝つこと以上に心の鍛錬が大事なことはいうまでもない。

名残の雪

2018-03-13 18:02:49 | 思い出
18歳の自分は上京が決まっていた。

仄かで消えうるような女の人を愛してはいたが
すでに彼女には親の決めた許嫁の存在があった。

諦めきれず「結婚なんか止せ」と
喉もとまで出かかったけれど
その言葉はかすれてついえてしまった。

「檸檬」という喫茶店を出て
駅に向かったふたりに ハラハラと
名残の雪が舞う。

地に落ちて
すぐ消えてしまう微かな雪

僕には名残惜しい雪に違いなかった。