18歳の自分は上京が決まっていた。
仄かで消えうるような女の人を愛してはいたが
すでに彼女には親の決めた許嫁の存在があった。
諦めきれず「結婚なんか止せ」と
喉もとまで出かかったけれど
その言葉はかすれてついえてしまった。
「檸檬」という喫茶店を出て
駅に向かったふたりに ハラハラと
名残の雪が舞う。
地に落ちて
すぐ消えてしまう微かな雪
僕には名残惜しい雪に違いなかった。
仄かで消えうるような女の人を愛してはいたが
すでに彼女には親の決めた許嫁の存在があった。
諦めきれず「結婚なんか止せ」と
喉もとまで出かかったけれど
その言葉はかすれてついえてしまった。
「檸檬」という喫茶店を出て
駅に向かったふたりに ハラハラと
名残の雪が舞う。
地に落ちて
すぐ消えてしまう微かな雪
僕には名残惜しい雪に違いなかった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます