ご存知、室生犀星です。抒情小曲集の中の小景異情を読むと、彼の生い立ちへの慟哭が痛いほど伝わってきます。幼い頃、妾の子とからかわれ、実の両親の顔を見ることもなく養子に出されてしまいます・・・
文壇に名を轟かすようになってからも金沢に戻る事もなく、その代わり犀川の写真を貼って眺めていたといいます。
小景異情(その二)
ふるさとは 遠きにありて思うもの
そして悲しく うたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食(かたひ)となるとても
帰るとこにあるまじや
ひとり都の夕暮れに(ゆふぐれに)
ふるさと おもひ 涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこに かへらばや
遠きみやこに かへらばや
文壇に名を轟かすようになってからも金沢に戻る事もなく、その代わり犀川の写真を貼って眺めていたといいます。
小景異情(その二)
ふるさとは 遠きにありて思うもの
そして悲しく うたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食(かたひ)となるとても
帰るとこにあるまじや
ひとり都の夕暮れに(ゆふぐれに)
ふるさと おもひ 涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこに かへらばや
遠きみやこに かへらばや
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