うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

新年会などを・・

2008年01月16日 06時59分14秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
今年になって、先日急遽連絡があり、昨日、新年会に呼ばれた。その日は雨曇りの寒い一日で家内とこたつに入りテレビばかりを見ていた。場所は電車が使えずもっぱらクルマでいくほかはない所だ。わたしは直前までやきもきしていたが、なんとか工事現場で待ち合わせ、30代の気のいい職人さんに迎えに来ていただき富里市内の割烹屋さんまで連れて行ってもらった。
 ここは例の成田空港建設工事でいろんな産業が発展したところだ。いまでも滑走路工事などで建設中ではあるが、元来、明治時代以来の開拓地で農業が盛んなところであり、この空港によって町が様変わりした。こういう場合、成金の地元土地所有者、金離れのいい建設労働者を相手に通常夜の商売も栄えていくのだが、サービス業、飲食業をなりわいとする店があちこちにある。
 周りは畑などのつぎはぎだらけの農地と、パチンコ、バッティングセンターなどの遊興地の真ん中である。そこはよく見かける新開地特有の、洒落っ気もなく華やかさもなくしもた屋風の平屋で、田舎じみた奥行きのある畳敷きの個室が連なっている魚料理の店だった。ちょっと行くと、成田空港建設反対闘争で激しかった三里塚がある。

 招待してくださった、Aさんは地元の名士で親が町議会議長していたと聞く。農業を完全にやめ植木生産、流通業に専念してきた。当然、この造園の世界では日本国内にネットワークを持つ。
 しばらく振りで、じっくり会うと、顔を見合わせてやあやあと懐古談にふけっていく。同じ仕事のグループであった、T社長がおととしの2月に肺ガンで病没した。そのことがあって仕事の流れとはいえ、東京都品川区内“天王アイル”開発計画、15年来、連綿とつきあいが続いてきた。細かいことの言わぬおおぴっらな性格のAさんは明るい人だ。せかせかとして行動的な人だ。
 わたしは事前に考えて、平成13年にT社長と行った青森県の白神山地・奥入瀬川の旅行の写真アルバムを用意して行ったのだ。
 まわりはみんなわたしより年下だ。同席した人によると、感激のあまりやや目が潤んでいたとのことである。
 わたしに何が出来るか。わたしは何をしたらいい。
 樹木材料を注文したらいいのは分かっている。しかし、今の境遇では、立場では望むべくもない。世代も変わる。商売の世の中も変遷している。ただただ、わたしは業界の大先輩に敬愛の念を表し、ご長命を祈るのみだ。
      
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