うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

梶光夫の 『こころの瞳』

2013年01月03日 19時02分11秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 正月休みにカラオケ的にYou Tubeで歌謡曲をあさる。時間つぶしもそうであるが、現代の世はきわめて便利になったものである。パソコンで古い資料や曲が安直に入手できる。
 ここで、梶光夫の 『こころの瞳』 のネタをWebで拾ったので取り上げる。これは梶光夫の歌謡曲 「青春の城下町」 が出たころ、47年前のころのものだ。
 この曲は、わたしが中学3年の春先に地元の中学校の体育館に当時の流行歌手の梶光夫が来てうたった。わたしひとり、その時にクラスで教壇で皆の前で『こころの瞳』(大和書房)を読み上げ歌ったのだ。このとき、なんだか励まされていたのか冷やかされた気分の思い出がある。寒村の農家で生まれ育ち、わたしだけが近所の子供たちや同級生や6人兄弟のなかでの異なった環境、ここ数年来、肋膜炎と虫垂炎で二度も入院しどうしてわたしのみがと暗鬱な気持の日々が続いた。その頃だったか東京オリンピックが開催されていた。3度目の肥厚性鼻炎で入院、その後そのせいか難聴気味の後遺症めいて予後も良くなく通院中であった。しかも、前年の10月5日にわが家の母屋が火事になりすっかりうらぶれていたころで高校進学を目前にしていた。曲調とテーマは清らかで将来に希望を持っていたらいいというもの。妙なことだが、これがどうやら、自分で自分を引き立てて行こうという、わたしの自我の目覚めかなと思う。この後に、母が肝臓がんの病気で入院を繰り返し52歳で亡くなってしまう。
 この曲の曰くについて下の文章を参考にしてください。

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 子供たちの声をとりいれた作品をもうひとつ紹介します。梶光夫の「こころの瞳」。こちらで聴きながらお読みください。(MrRokky001さんに感謝しつつ無断リンクします。)http://www.youtube.com/watch?v=Tfr47iAXkr4 

梶光夫「こころの瞳」
  昭和41年6月発売
  作詞:岩谷時子 作曲・編曲:いずみたく
 一 こころの瞳は 美しく
   青空を大きく うつしてゆこう
   今日も雪が降る 暗い山道も
   登るむこうに 陽はかがやく
   こころの瞳は うつくしく
   昨日の悲しみは 忘れてゆこう
 二 こころの瞳は 美しく
   砂のなかにねむる 夢をさがそう
   淋しいときは 波にみがかれた
   貝がらたちの歌 聞こうよ
   こころの瞳は 美しく
   海鳴りのかなたに 明日を祈ろう
 三 こころの瞳は 美しく
   幸せうすき日も ほゝえみあおう
   風もとどかない 都会の屋根にも
   いつかやさしい 月がのぼる
   こころの瞳は 美しく
   小さな喜びも みんなで歌おう

 「涙の谷間に太陽を」よりもこちらの方が4カ月早く発売されています。この2か月前にテレビドラマ「記念樹」が始まっていました。この曲に参加しているのも音羽ゆりかご会の少年たちだろうと思います。音羽ゆりかご会の創設者・海沼實が昭和22年にコロムビア・レコードと専属契約を結び、童謡やアニメ主題歌の収録ではコロムビアゆりかご会と名乗っていたからです。
 (音羽ゆりかご会からは、戦中・戦後の童謡スターだった川田正子・孝子姉妹を輩出しました。作曲家・海沼實には、「お猿のかごや」「あの子はたあれ」「ちんからとうげ」「里の秋」「みかんの花咲く丘」などの名曲があります。ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の主題歌「とんがり帽子」も海沼の曲です。)
 「涙の谷間に太陽を」と同じく、「こころの瞳」にも、「―『こころの瞳』(大和書房)より―」という注記があります。この書物についても内容がわかりません。amazonには『こころの瞳―自然の子の記録 岩手放送株式会社(編集)』として数冊出品されています。関心のある方はどうぞ。

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コメント
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