この映画を観て考えさせられたのは、怒りと言う感情の湧き出る人の心の澱。
あまりに普遍的に存在する怒りと言う感情は、こんなにも多様で、こんなにも扱い方が難しくて、こんなにも人を苦しめるものなんだと再確認させられる映画。
その怒りの先に何があるわけでもなく、ただただ受け止め耐えるしかないんだよ。そんな中で人は感情に折り合いをつけながら生きていくしかないんだよ。それは決して虚しさを語っているわけでもなくそれこそが唯一の道で、人が強くなるのはこう言うことを通じてでしかないんだよ。
そう言ってるように思えた。
こう言う映画。大切です。
たくさんの実績を持つ役者さんたちの好演と怪演が素晴らしすぎる。
監督・脚本: 李 相日
原作: 吉田修一
出演: 渡辺 謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、 広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡、佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、池脇千鶴