市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

地域が医師を育てる

2015-01-25 | 健康・医療
写真は、昨日市民会館で開催された「いちはら地域医療教室」にて。
講義後、講師を囲んでのざっくばらんな意見交換会の様子です。このスタイルはもうすっかり恒例となりました。
講師と参加者の距離がぐっと縮まって、話がより深まる気がします。



もちろん、この日の講義も、とても興味深い内容でしたよ。
最初のお話は、千葉県循環器病センターの平井愛山先生。


平成16年に新臨床研修制度が導入され、研修医は民間の病院も含め自由に研修先を選べるようになりました。
しかしそのために大学病院の医局に残る研修医が激減。大学病院は地域の公立病院に医師を派遣する余裕がなくなり、結果的に医師不足のしわ寄せが地域の公立病院で起きています。
そこで平井先生は、研修医に研修先として選ばれるためのシステム作りを、県内各地域の県立病院と連携して取り組んでいます。
今はもう大学から医師を派遣してもらう時代ではなく、地域で医師を育てる時代。
私たち地域住民も、医師が住みたくなるような地域づくりという視点が必要ですね。

お話の二人目は、大網白里市在住のジャーナリスト、柳原三佳さん。


柳原さんは、ステロイド投与による副作用で父親を亡くされ、ご自身も手術でおなかの中にガーゼを置き忘れられたという二度の医療過誤を体験されました。
その柳原さんがジャーナリストとして選んだ道は、医師や病院の糾弾ではなく、逆に地域医療を守り、医師を育てるための活動でした。
そのきっかけは、おなかの中のガーゼが見つかった際の患者側に寄り添った病院の真摯な対応。そしてその時の担当医が平井先生だったというのですから、実にドラマチックです。

今年度のいちはら地域医療教室・5回シリーズも、残すところあと1回となりました。
最終回は2月21日、市民会館にて「多職種で地域を考えるワークショップ」です。面白そうでしょ?あなたも是非!!(^^)/

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