市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

学校保健会総会にて

2015-04-16 | 健康・医療
みなさん、市原市学校保健会ってご存知ですか?
学校長や学校医、学校歯科医、学校薬剤師、養護教諭などで構成される組織で、児童生徒の保健に関する研究や普及に務めています。
私は八幡小学校の学校薬剤師なので、今日はその総会に出席してきました。

会長である田村医師の初めのご挨拶で初めて知ったことなのですが、
昨年、学校保健安全法の施行規則が改正されて、児童生徒の健康診断の項目が見直され、H28年度から新たに「運動器検診」が加わることになったのだそうです。
まだ検査法のマニュアルが出ていないので、どんな検診になるのか具体的にはわからないのですが、近頃の子どもは、クラブや部活など激しい運動による運動障害か、ゲームに夢中で運動不足か、という二極化がどんどん進んでいるそうです。
このままでは将来ロコモティブシンドロームの予備軍がますます増えると国も危機感を抱いているのでは、というお話でした。
一方、今年度限りで検査項目から消えるのが、「ぎょう虫検査」と「座高測定」。
肛門にセロテープを貼るおなじみのぎょう虫検査は近年検出率が1%以下であること、座高測定は「あまり意味がない」という理由からなのだそうです。

写真は、総会後の講演会の様子です。


講師は、帝京平成大学准教授で救急救命士の鈴木哲司さん。
こどもの事故とその予防について、興味深いお話をわかりやすくお話しして下さいました。


先生のお話の中から、豆知識を二つだけ書きますね(^.^)。

滅多にないことですが、指を誤って切断してしまった場合、どうしますか?
ビニール袋に氷水を入れ、その中に指を入れて病院に運ぶのはいいのですが、直接入れるのはNGなんです。
指がふやけてダメになってしまうんですって。
必ずガーゼなどにくるんでから入れましょう。今の外科技術は、かなりの確率で元のように接着することができるそうです。

もう一つ、
救急車の要請は119番ですが、では118番は?
答えは、海上保安庁につながるのだそうです。
海難事故の場合は、こちらへどうぞ・・・。

どちらも絶対に遭遇したくないケースですが、でも、「絶対大丈夫」はあり得ないんですね。
特に、子供たちの健康を預かる学校保健会のメンバーとしては、あらゆることを想定していなければなりません。

先生の講演の締めくくりは、こんな言葉でした。

安全はない!!
医療事故は起こる
飛行機は落ちる
操業事故は起こる
交通事故は起こる
災害は起こる
「起こる」という前提で物を見ましょう


フクシマであれだけ大きな犠牲を払っても、
裁判所が原発の再稼働を認めない仮処分の決定を出しても、
「安全性が確認された原発は再稼働を進める」と発言する安倍首相にこそ、聞かせてあげたかった!

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