市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

この事業、今必要ですか?

2021-03-17 | 議会
ようやく今日で予算審査が終わり、残すは本会議の1日のみとなりました。
議会中はとにかく質問・質疑に集中!で、皆さんへの報告(ブログ)もすっかりご無沙汰に・・・不器用でゴメンナサイ。
ようやく一段落したので、これからボチボチと、でもできるだけ分かりやすく綴っていきたいと思います。

本会議の代表質問では、昨年国から「コロナ対応のために自由に使ってね」と交付された資金の使い道について取り上げました。
自治体の裁量で使えるお金でしたから、ここを分析すると、危機的な状況下での市の考え方があぶり出されるのではないかと思ったからです。

ネット中継より


さて、昨年4月から12月まで、国から市原市への臨時交付金はトータル約15億7000万円でした。
これを市はどんな事業にどう配分したのか、です。

以下のように独自に4つのカテゴリーに分けてみました。
①救済のため(緊急的・短期的事業)・・・赤ちゃん特別給付金、医療機関や福祉施設への給付金など
②感染予防のため(緊急的・短期的事業)・・・避難所や公共施設の感染対策費、オンライン診療整備費など
③行政改革のため(中長期的事業)・・・行政サービスのデジタル化のための整備費など
④その他(中長期的事業)

各々のカテゴリーごとに事業を拾い出し、金額ベースで集計したところ、
①約5億4000万円(34.1%)
②約4億6000万円(29.1%)
③約3億1000万円(19.7%)
④約2億7000万円(17.1%)
という結果となりました。

①や②にあたる事業は当然必要ですね。誰しも納得だと思います。
③も、緊急事業ではないけれど、今後を考えて今のうちに投資することは必要でしょう。

問題は、④です。
例えば、
「いちはら魅力再発券事業」
「サイクルツーリズム推進事業」
「いちはら宝探し事業」
「大規模イベント実証実験事業」
・・・。

決してこれらの事業が良いとか悪いとかではないんです。
ただ、コロナ禍で歴史的危機とも言われている状況下で、果たして補正予算を組んでまで必要だったのか?
この2億7000万円で、困っている市民をもっと救えたのでは??
まさか、国からの交付金だからとにかく使ってしまえ・・・なんて意識は無かったと信じたいのですが。

同様に他の市町村も調べて比較すれば、各々のスタンスが分かって興味深いのではないかと思います(今回はそこまで調べられませんでしたが)。
未曽有の危機に直面した時、行政はとっさにどう判断し、どう動くか。
住民の命や財産に直結する問題ですからね。

「市長、『危機に強い』行政経営には何が必要とお考えですか?」


「常日頃からの職員との対話、危機意識の共有です」


詳しくはこちら 市原市議会 議会中継』をご覧ください(^^)

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