市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

最高のプレゼント

2014-11-07 | 日々のあれこれ
先日いそいそと出かけた、三男坊が通う高校の「創立30周年記念 進路講演会」。



講師は、なんとあの・・・



池上彰氏!!!

あらゆる地域・あらゆる分野の出来事を、鋭い切れ味且つわかりやすい言葉で解説して下さる池上さん。松本出身、私と同郷ということもあって、もうず~っと私の憧れなんです。一生に一度でいいからあの語りを生で聴いてみたいと思っていました。
それがこんな形で叶うとは・・・。三男坊よ、ありがとう(笑)。

撮影禁止だったのでご本人の写真はありませんが、会場の体育館に姿を現した瞬間、私はもう涙目になっていました(T_T)。
それから講演が終わるまでの一時間半、「学び続ける力」という演題で、全校生徒たちに学ぶことや夢に向かって努力する事の大切さを語ってくださいました。その間私はウルウルしっぱなし。

ジャーナリストを目指すきっかけとなったのは、池上さんが小学6年生の時に手にした「続 地方記者」という本でした。
本の中に出てくる新聞記者が、事件の取材の過程で警察より早く犯人を見つけ、事件解決に一役買った、という場面を読んで、「新聞記者ってなんてすごい職業なんだろう」と思ったのだそうです。

また、池上さんは現在ジャーナリストの傍ら東京工業大学の教授を務めてらっしゃいますが、文系の池上さんが理系の大学で教えている理由として、
「例えば、原発の専門家がTVで話す専門用語混じりの難しい言葉は、国民にはほとんど理解できなかった。専門家・理系の思考で考える人間ばかりの中で過ごしていると、物事を広い視野で見ることができず、コミュニケーション能力も欠けてしまう。東工大に文系の僕がいる意味は十分あると思った」
と説明してくださったのが、とても印象的でした。

その他、わずかな時間も惜しんで読書や英会話の勉強をするなどの数々のエピソードから、子供の頃から好奇心や知識欲が人一倍旺盛だったんだなあ、ということがよくわかりました。

質疑応答の時間はあまり無かったのですが、生徒から北方領土問題についてどう思うか聞かれ、
「互いに自分の主張を押し付けるのではなく、相手の状況をよく調べ、相手の論拠・理論をよく知った上で考えることが最も大事。事実に謙虚であれ
と答えてらっしゃいました。
エビデンス(根拠)をもとに論理展開する力の重要性を、改めて教えられた気がしました。

また別の生徒が
「このまま大学に進学しても、僕は目的意識も決断力もない。池上さんのようになるにはどうしたらよいか」
と質問した時は、
「君がこうして大勢の前で手を挙げて質問してくれたこと自体、すごい決断力の要る行為だよね。君なら大丈夫。大学に行ったら、興味のあることになんでもチャレンジしなさい。その中から必ず君のやりたいことが見つかるよ」
と力強く答えてらっしゃいました。池上さんの温かい人柄がすごく伝わってきました。

そして最後の最後に「保護者の皆さんに」とわざわざ前置きしたうえで、こんなことを語りかけて下さいました。
「亡くなった自分の父は、最期に寝たきりになっても広辞苑を枕元に置き、はじめから一ページずつ読んでいました。そんな父の姿に、『人って死ぬまで勉強したいという気持ちを持つものなんだ』と感動を覚えたものです。
人は何歳からでも勉強は始められるし、死ぬまで成長することができるのです。そのことをぜひ心に刻んでおいてください」

こうして書いていても、感激で泣きそうになるくらいです。だって、まるで私(だけ)に向かって話してくれているようだったんですもの(笑)。
誕生日を迎えたばかりの私への池上さんからの最高のプレゼントだと、勝手に思っています。

嬉しい事に、生でお話を聴きたいという夢は叶いました。
次の目標は、お会いして握手してもらうことかな(^_-)。

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