猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

琉球Cafeてぃーだかんかん で 「信太妻」

2013年09月11日 17時17分25秒 | 公演記録

9月9日(月)重陽の節句の日は、豊田市の平戸橋にある”琉球Cafeてぃーだかんかん”にお邪魔しました。店主の板倉さんとは、昨年の豊田公演でご縁ができ、今年は、お店のギャラリーを活用して、こぢんまりとした舞台をやることになりました。貴重な機会をいただきありがとうございました。

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それほど広くはない店内ですが、30名以上の方々にご参集いただき、満員となりました。
大変ありがとうございました。お客様との距離が近いのもドキドキしましたが、人形との距離が
近いのにもドキドキしました。昔々の小屋掛けというのは、こんな風情だったかなと、語る方も
楽しみました・・・が、山台が組めず、椅子で演奏しましたので、三味線方はやりにくかった様です。

信太妻:陰陽師安倍晴明の出生の秘密を語ります。

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母親を捜しに、信太の森にやって来た阿倍保名(父)と童子(晴明)の前に、白狐が現れる。

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母の姿に戻った白狐は、四寸四方の箱と魔法の玉を形見として渡します。これが、簠簋(ほき)内伝
に言う所の、四角い容器=簠(ほ)と、丸い容器=簋(き)なのです。この形見によって、数々の奇蹟
を起こすことで、安倍晴明は世にも名高い陰陽師となります。

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猿八座公演メンバー:左から

逸見八里:堀八島:西橋八郎兵衛:金子与八:渡部八太夫:中田惹八

 豊田での三日間通して、プロデューサーの岡田氏、古屋和子氏には、舞台以外でも、すべて
おんぶにだっこでした。大変お世話になりました。また来年を楽しみにしております。


御礼 第13回とよたストーリーテリング 無事終了 

2013年09月11日 15時38分47秒 | 公演記録

8月31日(土)から始まった「第13回とよたストーリーテリング2013」は、9月8日(日)の寺部地区
の猿八座公演を最後に、盛況の内に閉幕いたしました。多くのご声援を戴き、大変ありがとうご
ざいました。 

猿八座は、9月7日(土)早朝に、東京組・新潟組それぞれ、愛知県豊田市に向かいました。
昼前に現地に無事集合。昨年もお世話になった、西中山の八柱神社にお参りして、農村舞台
での舞台設営に掛かりました。この日は、朝から降ったり止んだりの天候で、地元の方々が、
シートで屋根をかけてくれたので助かりました。写真はリハの様子ですが、本番では、雨も上がり
屋外での人形浄瑠璃を堪能していただくことができました。

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八柱神社の農村舞台:阿弥陀胸割リハの様子(天寿・ていれい兄弟が村人の迫害に遭う)


9月8日(日)、豊田市は朝から大変な騒ぎになっていました。私たちが豊田に来たからではありません。
サザンオールスターズ SUPER SUMMER LIVE 2013が豊田スタジアムであるからです。昨年、
公演させていただいた「寺部八幡宮」は、豊田スタジアムのすぐ近くです。どちらも、野外ライブ
ではありますが、大音量のサザンに敵うはずも無く、泣き寝入りをしました。今年は、高橋地区交流館
を会場としてお借りすることになり、又違った意味で、落ち着いて観劇していただけたのかも知れません。
東京から、中村さんも駆けつけてくれました。大変有り難うございました。

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高橋交流館:阿弥陀胸割(天寿が生き肝を取られる)
山台(太夫・三味線)を下手に配置するのは、初めてのことでしたが、その場その場のロケーション
に応じて、臨機応変にやってみることも勉強になりました。観客のリアクションも良く、さすが
豊田の方々は目も耳も肥えていらっしゃると感じました。

二日間とも、お付き合いをいただき、常にサポートしていただいた衆議院議員の八木てつや先生
を初め、藤岡地区、高橋地区の皆さん、豊田市文化振興財団の皆さんに深く感謝申し上げます。今後とも宜しくお願い申し上げます。