後半の山場、二日連続公演でした。同じ場所ならむしろ連続公演はいいのですが、場所が違うと、舞台の組み立てばらしが続くので重労働です。ところで、新発田公演の会場「きやり館」は、元々料亭だった建物ですが、昔からの置屋さんが並ぶような所ですから、なにか別な住人がいらしゃるようで、開幕直前に幕が落ちる、開演中に電気のコードがたれる。最後に持仏のお地蔵さんが、舞台下に転がり落ちる等々、さんざんに悪戯をされました。翌日、村上公演は使い慣れた教育情報センターホールでしたが、前日のことがありましたから、念入りにお祓いをして臨みました。おかげさまで、今回の山椒太夫公演の中でも最高の舞台になったようです。さて、あと残すところは1回。最終回は再び柏崎のドナルドキーンセンターに帰ります。11月30日をお楽しみに。
新発田市きやり館 撮影:藤田雅善
新発田市きやり館 撮影:藤田雅善