アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

「東」

2011年04月06日 | 漢字
きのう4月5日は「明」という文字について書きました。

「明」という文字を見ながら、すご~く疑問に思ったのは、
「なぜ、『日』+『音』=『暗』なのか?」ということ。

そこで、「暗」について調べてみたのですが、
まだ中途半端で、私なりに消化しきれていません。

ということで、「暗」については、
また後日、お伝えしたいと思います。

本日は「東」について、お話していきましょう。

さっそくですが、「東」といえば?
ひとつに、お日さまが昇ってくる方向が思い浮かびませんか?

「東」という字にも、「日」がありますよね。
字をよく見ると、ほら、中心部にあるでしょう?

そこで、問題です。
「東」引く「日」は?

答えは、そう、「木」です。

「東」は、木の向こう側に、朝日が昇ってくる様が、
そのまま「東」になった会意文字と言われていました。

ところが、この説。
現代では誤りとされているのだそうです。

正しいとされているのは・・・

中心に棒を通して、両側を紐でしばる袋が開いている形
を表した象形文字ということ。

きちんとした根拠がなくて恐縮ですが、
「束」という字に一本加えると「東」になることも、
何か関係があるのかもしれませんネ。

五行で「東」を「春」に当てていることもあり、
「東風(こち)」といえば、春風を意味します。

実際、冬は北や北西から吹いていた風が、
春になるにつれて、だんだんと東から吹くようになりますし。

今は“厳寒”の東日本ですが、周囲から東風を送り続けて、
いつの日か、東日本からも東風が吹いてくることを、
心から願っています。

■4月6日の誕生花 キンレンカ、他
誕生色チョークブルー
誕生果ピスタチオ
誕生石ブルーダイヤモンド
ハーブ野萵苣

「明」

2011年04月05日 | 漢字
きょう4月5日は、二十四節気のひとつ 清明 (せいめい)です。

桜や草花が咲き始めるなど、
外の景色が、明るく鮮やかになる季節になってきました。

みなぎる生命力が感じられる植物たちですが、
いきなり芽が出たり、花が咲いたりするわけではありません。

厳しい冬の間、地中で、そして植物の内部で、
こつこつと準備をしてきた結果、迎えた春です。

清明にも入っている「明」という字。

「お日さま」と「お月さま」が一緒になっている文字なので、
一目で「あかるさ」が感じられますよね。

「日」は、太陽をかたどってできた文字で、
「月」は、欠けている三日月を描いた文字。

「月」の中の「二」は、
ウサギのように見える、月の黒い部分を表しているのです。

「明」は、「あかるい」とか「はっきりしている」という意があり、
「ひるま」も意味しています。

日、年などを伴なった「明日」「明年」などは、
「翌」や「次」という意味をもち、「近い未来」を表しますね。

真下を向いていると、自分のことだけ見えますが、
ほんの少しだけ、前に、上に目を向けてみると、

新たな考えが浮かんできたり、
すぐ近くのモノが見えてきたり・・・。

さまざまな可能性がある、あなたの未来。

どの道を選んだとしても、かすかな希望の光が、
いつしか、周囲を広く照らすようになることでしょう。

■4月5日の誕生花 ムラサキハナナ、他
誕生色青藤色
誕生果タマリロ
誕生石カラーレス・サファイア
ハーブ花 梨

「眠」

2011年04月04日 | 漢字
春のお彼岸が過ぎて、
夜よりも、昼の時間が長くなりました。

東京の、本日の日の出は、5時24分。
空が明るくなってから、もう一眠りできそうです。

「眠」という字は、「目」と「民」から成り立っています。

この字からは、「春眠暁を覚えず」のような
“平和の図”を想像したくなるのですが・・・

その昔。
「民」とは、封建社会の中で、奴隷のように使われる人々でした。

当時の奴隷は、逃げ出さないようにと、足を鎖でつながれたうえ、
目をつぶされることも、少なくなかったようです。

その後も「民」は、働くだけの存在だったため、
物事を知ったり、考えたりする必要がないとされてきました。

「民」が盲目であることから、
また、目を閉じると、あたりが暗く感じられることから、
「眼」という文字は、「ねむる」という意味をもつようになったのです。

江戸時代は、庶民文化が発達していたものの、まだまだ封建社会。

安心してぐっすり眠れることは、ごく当たり前のように思えますが、
実は、わりと新しい恵まれた環境なのですね。

■4月4日の誕生花 カスミソウ、他
誕生色ディープオーキッドピンク
誕生果グルグル
誕生石クリソコーラ
ハーブ山 葵

「永」

2011年04月03日 | 漢字
「永」という文字が入っている熟語で、
あなたが一番最初に思い浮かべるのは、どんな言葉ですか?

もしかしたら、「永」という文字ひとつで、
「永久」や「永遠」をイメージすることなど、ありませんか?

この「永」という文字。

もともとは「流れる水」を表しているのです。
形が「水」に似ているでしょう?

「流れる水」といえば、「川」。
それも「大河」を表したのが、「永」という文字なのです。

大河は、水源から始まり、途中でいくつもの支流ができていきます。
それでも主流は、長い距離をとうとうと流れていきますよね。

そんな大河の流れが、人間に与えてくれるのは、
距離感だけではありません。

何万年も前から、ずっと流れ続けていることから、
時間の流れをも「永」で表すようになりました。

「とこしえ」の意味をもつ「永」。

時間の流れとともに、常に何かが変化している中で、
ブレない主流をもっていることが、いかに凄いことなのかを
あらためて気づかされます。

■4月3日の誕生花 アスター、他
誕生色フューシャピンク
誕生果カンラン
誕生石レッドルチル・クォーツ
ハーブ通 草

「動」

2011年04月02日 | 漢字
動いたり、動かしたりする、体や心。

 「重」+「力」=「動」

「動」という文字の成り立ちを見ると、
意味も見えてくるように思いませんか?

それでは、「動」の構成要素を、
ひとつずつ、見ていきましょう。

まずは、「重」から。

そう、あなたのご推察どおり、
この文字は「重いもの」です。

それだけではなく、もう一歩進んで、
「重いものを背負う姿」までを表しています。

そして、ものを持つのは、手。

実は、「力」という文字は、人の手が逆さまになって、
腕の筋肉が盛り上がっている様子を表した文字です。

手で物を持ち、担いで、場所を移していくことから、
「うごく」ことを表すようになったのですね。

「移る」ということは、同じ場所に留まらないということ。
そこから発展して、「変わる」とか「始める」ことも意味します。

あなたが今いるところから、一歩踏み出すだけで、
もうすでに、何かが変わっているのですね。

■4月2日の誕生花 ミヤコワスレ、他
誕生色シェルピンク
誕生果パンノキ
誕生石セミバロック・パール
ハーブ金盞花

スーパーで・・・地震発生時、その後

2011年04月02日 | ピアノ全般
私がよく行く近所のスーパーでの、3月11日の地震発生時の様子を、
後から耳にした私は、なんだか嬉しくなりました。

というのも、地震発生直後の、お店の対応が良かったようで、
お店に対して不安を抱いている声が聞こえてこないからです。

何人かの話によると・・・

揺れが大きくなり始めるや否や、
スーパーや専門店の区別なく、スタッフが動き始めて、

お客さんに空のカゴを配りながら、
天井が吹き抜けになっている1階イベントスペースへと、
誘導したのだそう。

急に外へ出ても、どのような状態かわからなかったため、
店内で一番安全と思われる場所に集まるようにしたのですね。

カゴは、頭にかぶって、落下物から身を守るためでした。
幸い、建物が損傷することはなく、怪我をした人もいなかったようです。

食器売場では、かなりの商品が割れてしまったようですが……。

その後、大きな募金箱が設置されました。

私も微力ながら協力しようと、募金箱に近づいたところ、
私の前には、高校生くらいの男の子。

ポケットからお財布を取り出して、
お財布の中を見ては、硬貨を1枚ずつ入れています。

何枚も。

精一杯のことをしている、その男の子の姿を目にしただけで、
胸がいっぱいになってきました。

3月31日までに集まった義捐金は、250万円ほど。

欲しいお菓子などを我慢して、
募金する子どもたちも多いようです。

無理せずに、これからも、協力していきたいですね。

「入」

2011年04月01日 | 漢字
新年度がスタートしました。

きょうまでに入社式が行われたり、
これからは入学式もありますね。

この「入」という字。
最初は、こんな形→「Λ」をしていたのだとか。

この形は、三角形の屋根を表しており、
家の下(中)へ「はいる」という意味なのだそうです。

そこから、2本の線の先を合わせて、
その方向に「はいる」ことを意味するようになりました。

人間にとって、生活の基本は、
やはり「住むところ」からでしょう。

東日本大震災で避難生活を送っている方々が、
まずは、それぞれの住宅に、一日も早く入居できますように。

■4月1日の誕生花 サクラ、他
誕生色薄 桜
誕生果ストロベリーグアバ
誕生石パイライト
ハーブ

地震と震災

2011年04月01日 | ことば
3月11日、東北と関東地方を中心に発生した大地震。

マスメディアによって、呼び方がさまざまなので、
どの名称を使うのか、ずっと迷っていました。

地震当日、気象庁が
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名。

首相官邸のホームページでも
「東北地方太平洋沖地震」とされているため、私は
こちらの名称を使用するようにしてきました。

そして、本日、日本政府により、
この大震災を「東日本大震災」と呼ぶことが決まりましたね。

ややこしいのですが・・・

地震そのものの名称は
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」で、

震災の名称が、
「東日本大震災」なのです。

ちなみに、「震災」とは、地震による災害のこと。

どちらでも話は通じるのですが、
よくわかっていなかった私は、スッキリしました。