きょう7月31日は
土用の丑の日 です。
「え? 7月19日も土用の丑の日だったけど?」
と思いますよね。
そのとおりで、本日は
二の丑。
7月の土用中に、2回「丑の日」があるのは、
かなり希なこと。(前回は、300年以上前とか!?)
それにしても・・・
1. 土用 ってナニ?
(土曜じゃないし……)
2. 丑の日 ってナニ?
(牛じゃないし……)
3. どうして、うなぎを食べるの?
(マグロのお刺身じゃないし……)
と、わからないコトだらけです。(私には。。)
まずは、1つめのギモン、土用。
古代中国に端を発する「五行説」というのがあります。
これによると、万物は5種類の元素、つまり
木、火、土、金、水
からなるのだそうです。
この5種類の元素を季節に当てはめると・・・
・木は、木々がぐんぐん育つ「春」
・火は、灼熱の太陽が照りつける「夏」
・金は、実りと収穫の「秋」
・水は、胎内と霊性の中で“その時”を待つ「冬」
・土は、万物を育成し保護する「季節の変わり目」
(すべての季節に共通)
で、各季節とも、
最後の19日間が「土用」と呼ばれるのだとか。
今年の土用は、7月19日から8月6日まで。
ということは・・・
もともとは季節ごとに「土用」があるハズで、
現在も残っているのが、夏の土用だけ?
節分に、ちょっと似ているかも……。
2つめのギモン、丑の日。
「丑」は、十二支、
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
に登場する「ウシ」です。
かつて日本では、時刻や日にちにも、
十二支を取り入れていました。
日にちは順番に、「子の日」「丑の日」・・・と。
また、時刻の「丑三つ時」は、今でも使われていますね?
今年は、土用の入りが7月19日で「丑の日」でした。
翌7月20日は「寅の日」、さらに7月21日は「卯の日」……
で、7月31日に再び「丑の日」が巡ってきたわけです。
たいていは、土用の丑の日が、
7月に1回、8月に1回なので、
もっと離れているように感じてしまいます。(@私)
そして3つめのギモン、うなぎを食べる理由。
土用の日にうなぎを食べるようになったのは、江戸時代。
経緯については、いくつかの説があるようです。
その中で、よく取り上げられているのが
蘭学者 の
平賀源内 さんでしょう。
知り合いのうなぎ屋さんから、
「夏は、うなぎの売れ行きが悪くて、商売が厳しい・・」
と、相談を受けた源内さん。
考えた源内さんは、
「本日、土用丑の日」
と書いて店先に貼ってみたところ、大当たり~。
庶民は「偉い源内さんが言うことだ。間違いない!」
と思ったのでしょう。
「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」
という民間伝承とピタリと一致したことも、
庶民のハートを射止めるのに十分だったことでしょう。
それを見た、ほかのうなぎ屋さんたちも真似したことから、
「土用の丑の日にはうなぎを食べよう」
という風習が、庶民の間に定着したのです。
土用の丑の日は、
みんな揃って贅沢できる、うれしい日
でもありますね。(^_-)☆