ピーター・コラッジオ氏(ジュリアード音楽院で学び、
現在はハワイ大学名誉教授)の著書に
『 ピアノ・テクニックの基本 』というのがあります。
この中でコラッジオ氏は・・
ピアノの演奏は、人類が生み出した活動の中でも、もっとも
複合的な能力が必要とされるもののひとつです。音楽の演奏
には、身体と精神のすべてと、嗅覚と味覚を除いた全感覚が
使われます。胴・脚・足・腕・手首・指のすべての筋肉の調
和と協同が必要となります。耳・目・触覚・動き・距離感も、
また、身体記憶、パターン認識、時間に対する鋭い認識も必
要です。そして、それらすべてに加えて、音楽のテクスチュ
ア全体と調和させて音楽的な響きを表現する、芸術的センス
が必要となるのです。ピアニストが追求し続けるべき目標は、
「必要最小限の効率的な動きによる無理のない自然な演奏で、
目指すところの音楽的表現を実現する」ということです。
と述べています。
このような文章を読むと、
「こんなに凄いことをしているんだ」という気持ちと、
「まだまだ修行が足りないっ!」という気持ちの
両方が湧き出てきます。
そして、先を読み進めると、
スポーツなど身体的コントロールを必要とする職業の人々と
同様に、「リラックスした緊張」を身に付けることがピアニスト
にとっても目指すべきゴールなのです。
という文章が出てきます。
そして、「リラックスした緊張」を身に付けるためには、
慎重にゆっくり弾く練習が有効であると述べられています。
この「ゆっくり」の定義ですが、
すべてのアクションは本来の演奏のままで、
テンポのみ「ゆっくり」にするということです。
どこかのバランスが崩れてしまうと、
曲自体も崩れてしまうわけですね。
ゆっくり演奏すると、
速さに紛れていた中途半端な演奏が、
くっきりと露呈します。
ゆっくり確実に演奏してみると、
余分な力が入りにくいようにも感じます。
私の場合、まだまだ「緊張した緊張」なので、
少しでもリラックスするために。
今回は、ゆっくりとしたテンポでの演奏で、
練習のまとめをしていきたいと思っています。
私の右手首の状態は「90%」です。
今の曲を弾いている限り、
残りの10%を望むのは無理かもしれません。
ですから、「良くしよう」とは思わずに
「悪化させないように」気をつけています。
現在はハワイ大学名誉教授)の著書に
『 ピアノ・テクニックの基本 』というのがあります。
この中でコラッジオ氏は・・
ピアノの演奏は、人類が生み出した活動の中でも、もっとも
複合的な能力が必要とされるもののひとつです。音楽の演奏
には、身体と精神のすべてと、嗅覚と味覚を除いた全感覚が
使われます。胴・脚・足・腕・手首・指のすべての筋肉の調
和と協同が必要となります。耳・目・触覚・動き・距離感も、
また、身体記憶、パターン認識、時間に対する鋭い認識も必
要です。そして、それらすべてに加えて、音楽のテクスチュ
ア全体と調和させて音楽的な響きを表現する、芸術的センス
が必要となるのです。ピアニストが追求し続けるべき目標は、
「必要最小限の効率的な動きによる無理のない自然な演奏で、
目指すところの音楽的表現を実現する」ということです。
と述べています。
このような文章を読むと、
「こんなに凄いことをしているんだ」という気持ちと、
「まだまだ修行が足りないっ!」という気持ちの
両方が湧き出てきます。
そして、先を読み進めると、
スポーツなど身体的コントロールを必要とする職業の人々と
同様に、「リラックスした緊張」を身に付けることがピアニスト
にとっても目指すべきゴールなのです。
という文章が出てきます。
そして、「リラックスした緊張」を身に付けるためには、
慎重にゆっくり弾く練習が有効であると述べられています。
この「ゆっくり」の定義ですが、
すべてのアクションは本来の演奏のままで、
テンポのみ「ゆっくり」にするということです。
どこかのバランスが崩れてしまうと、
曲自体も崩れてしまうわけですね。
ゆっくり演奏すると、
速さに紛れていた中途半端な演奏が、
くっきりと露呈します。
ゆっくり確実に演奏してみると、
余分な力が入りにくいようにも感じます。
私の場合、まだまだ「緊張した緊張」なので、
少しでもリラックスするために。
今回は、ゆっくりとしたテンポでの演奏で、
練習のまとめをしていきたいと思っています。
私の右手首の状態は「90%」です。
今の曲を弾いている限り、
残りの10%を望むのは無理かもしれません。
ですから、「良くしよう」とは思わずに
「悪化させないように」気をつけています。