つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

麦は踏まれて・・ 竹は節ありて・・

2021-04-04 06:54:34 | 日記
親の話となすびの花は、千に一つも無駄がない、と言う。
たしかになすびの花は、全てに実をつけるようだ。
高校サッカー部監督の小嶺忠敏氏が、こんな母親の話を部活で話してくれた。

◆麦は踏まれて強くなる
 田舎では「麦踏み」というのがある。
 麦は少し背丈が伸びたら踏み倒す。
 一週間くらいたってまた伸びてきたら、また踏み倒す。
 それを三回ほど繰り返す。
 なぜ、何度も麦を踏み倒すのか、それは踏まれた麦は上を向いてスクスク育っていくが、
 踏まれない麦は、冬に霜や雨によってしおれてしまい作物にならないのだそうだ。
 「それは人間も同じ、小さいころに苦労して、踏まれて踏まれて大きくなった人間が将来大物になるんだぞ。」と教えられた。

 昔は台風もよく来た覚えがある。
 台風が去ったあと、母が「あれを見てごらん」と言った。
 母が指した方向には、大木が何本も折れて倒れていた。
 一方で、大木の横にある竹藪の竹は一本も折れてはいない。
 母は、「竹にはところどころに節がある。だから強いんだ。
 人間も遊ぶときには遊んでもいいが、けじめはきちんとつけて、締めるところは締めないといけない。」と教えてくれた。
 「節ありて、竹強し」ということなのだろう。

 もう少し若いときに聞いて実践していたら、おいらの人生ももう少し違っていたかもしれませんね。