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枕(まくら)

2021-04-14 06:32:47 | 日記
ほとんどの人は、一日に一度眠ると思う。
そしてその時には、ほとんどの人がなにげに枕(まくら)を使うと思う。
だが、そんな枕にもいろいろあるようだ。
こんな話を聞いた。

◆昔は金庫がわり
 なにげに使っている枕だが、実は合わない枕を用いると、脳に送られる血液量は30%も減少してしまうそうだ。
 安眠できない時というのは、こういった原因もあるらしい。
 今から400~200万年前に生存していた猿人アウストラロピテクスの化石も、砕いた石の上に頭を乗せていたそうだ。
 事程左様に、枕と人類には長い歴史があるらしい。
 日本最古のものはずいぶんと新しく、奈良県の古墳から焼き物・琥珀・石などで作られたものが出土しているが、これは埋葬用かもしれない。

 時代をずっと下って、日本では箱枕が使われていた。
 時代劇によく出てくるあれで、ちょんまげをくずさないように眠ることが出来る。
 木の箱の表面に薄いクッションを取りつけたものだ。
 この箱には引き出しが付いており、そこに金品や貴重品をしまっておけるようになっている。
 枕は金庫がわりということだ。
 泥棒のことを「枕探し」というのは、ここから来ているようだ。
 どうでもいいような話だが、たしかに旅行に行って枕が変わると眠りにくいということもある。
 「枕を高くする」という慣用句があるが、おいらの例で言えば、枕を高くすると眠りにつきにくいので、用法とは逆のようだ。