2023年3月11日(土曜日)
あの巨大地震と原発事故から12年を迎えた。
震災で亡くなられた多くの皆さんにとって今年で13回忌。
夜勤明けの朝、日の出に向かってご冥福をお祈りしました。
毎年この日にこれまでの事を振り返るが12年経った今でも鮮明に思い出される。
この海が牙をむいて襲い掛かってきたこと。
津波で車を流され、原発事故でつらく屈辱的な避難生活を送ってきたこと。
復興のためにがむしゃらに頑張ってきたこと。
いつも数十秒の黙とうの時間に頭の中を流れていく記憶の渦。
これからも生きている限り続いていくんだろうと思う。
特別な日だけど特別でなくなってきた3.11の14時46分は馬事公苑のみどりの広場で迎えました。
地震発生の時間にならされるサイレンに合わせて海に向かって黙とう。
この場所で当たり前のようにディスクゴルフを楽しめるようになるまでは大変な思いをさせられた。
福島第一原子力発電所の爆発事故。
それにより避難を強いられ、活動の場を奪われた。
今年の南相馬オープンの表紙を飾った桜の写真は震災から2年目の常設6番ホールの桜並木。
桜だけがきれいに見えるがその周りは荒れ果てた姿が広がっている。
当時は放射線量の高い馬事公苑は利用禁止。
許可を受けてコースを見てきたが荒れ果てて行く姿を目のあたりにしてきた。
常設10番マンダトリーホール。
常設14番ホール。
常設18ホールのゴール。
わずか2年であれ程苦労して整備を進めてきたコースが荒れ果てて行く姿は悲しかった。
「もうここでの活動は無理なのか」と何度思ったかわからない。
だから当たり前にディスクゴルフを楽しめるように復興した今は、コースを大事にする気持ちが高いのかもしれない。
今日はそんなことを思いながらのラウンド。
馬事公苑には今年も春がやってきました。
2011年、震災と原発事故により馬事公苑での開催が中止になったディスクゴルフ日本選手権。
12年ぶりに戻ってきたディスクゴルフ日本選手権も2年目。
あの日以前のほんとうの美しい馬事公苑コースはもう戻ってこないけど、
きれいな姿で全国のディスクゴルフプレーヤーをお迎えしたい。
今日はスコアを考えないで馬事公苑コースを全力で楽しんだ。
当たり前に楽しむことが出来る平凡な一日。
それがどれだけ素晴らしいことなのかあの経験をした人でしかわからない。
こういう日が永遠に続いて行ってくれることを願いたい。