今日で平成24年度は終了する。
年度最後の日の今日、地区行政区の総会が行われました。
昨年の総会では「復興元年」として、南相馬市で復興に向けて取り組んで行くことがいろいろと話されたが、実際は一向に進まない一年だった。われわれの行政区でも「除染」や「ひまわりプロジェクト」等積極的に取り組んできたものもあるが、満足するものではなかった。除染の方針や復興についても行政の考えがコロコロ変わる状況では復興が進まないのが当たり前のような気がする。
南相馬市長は平成24年度の一向に進まなかった「復興元年」を平成25年度は「復旧・復興を目に見える形にする」と言っています。先週、南相馬市議会では過去最高の1,055億円の一般会計当初予算案が可決されましたが、そのほとんどが南相馬市で自由に使うことができない復旧・復興のための予算です。これだけ多額の予算案が可決されても南相馬市民のために使える予算は厳しく、いろいろな事業が廃止や縮小しながら進めなければならないようです。もちろんスポーツ関係の予算も縮小されるでしょう。平成25年度も厳しい状態が続くと思われますね。
除染についても仮置き場の問題でまだまだ難航しそうです。われわれの住む太田地区では、地区内にある「南相馬市馬事公苑」を仮置き場に要望したそうです。南相馬市から反対されて決定しなかったようですが、もし実現していればわれわれのホームグランドが失われたかもしれませんね。でも、除染が進まなく苦労している地域住民皆さんの事を考えれば「馬事公苑はだめだ!!」とは言うません。仮置き場の安全性を理解して早期に仮置き場を決定してほしいです。除染が進んでいる市町村では一時集積所で対応し除染を進めているので除染作業がかなりの速さで進んでいるんですが、なんで南相馬市では一時集積所で対応できないんでしょう。「自分の土地においてもいいから除染してください」と言ってもダメなようです。「除染を早期に進めるにはどうするか」を考えてほしいと思うんですが?
明日から平成25年度がスタートします。
新年度から子供を南相馬市の学校へと考え避難先から帰ってくる人、震災から2年が経過し南相馬へ帰ることをあきらめ住所移動した人、新しい家を建てるのに南相馬市以外へ移住した人とこの時期に人生を変えてしまった方も多くいます。私の会社でもまた一人会社を去って行きました。家族と離ればなれの生活ではやはり大変なのでしょうから仕方がないですね。
平成25年度の復旧・復興が目に見えてわかるようになり、除染が進んで市民が安心して暮らせるようになり、平成26年度の始まりには多くの子供たちが南相馬市へ戻ってきてくれることを願いたいです。