今月の初めに「ふくしまスポーツフェスタ2012inこおりやま」の総合開会式が磐梯熱海温泉で開催され協会を代表して参加してきましたが、その時に泊まったホテルがなんか異様な雰囲気でちょっと恐怖を感じたのを思い出した。
宿泊したホテルは、万葉の宿八景園の別館で「温泉リゾート庭園ホテル」と言います。
開会式が17:30からなので1時間前には到着を考えていたが16:00に到着してしまった。ホテルの駐車場に車を止めるとなんかかび臭い臭いがする。気のせいかなと思いながらチェックインのためにホテルの玄関を入ろうとすると、玄関のガラスに大きなヒビが入っている。そして、中には誰もいない。案内が何も書いていない。中は凄くかび臭い。
とりあえず本館の方に行って聞いてみることにした。
本館に入っていくとかなり年の往ったおばあさんが二人でお茶のみをしていた。「こんにちは」と言って入っていくとなんか不信人物のような感じで見られているようだった。「別館のチェックインしたいんですけど担当者はいますか?」と聞くとおばあさんが「そういえば今日は泊まる人がいたんだ」と言うではないか。なんとおばあさんが女将さんみたいだった。思わず志村けんの何とかばあさんを思い出してしまった。チェックインはしたもののなんか不安になってきた。
チェックインを済ませて別館のホテルに行くと誰も泊り客がいないらしく貸切状態だった。中に入ると本当にかび臭い。かなり使われていなく換気もしていないらしい。ホテル全体がかび臭くなっている。ホテルの客室係は気にならないのかな?全体的にきれいに掃除されているのにもったいないような気がする。
部屋に入るとエアコンがついているのになんか生ぬるい風が漂っている。仕方がないので窓を開けて換気した。エアコンからは暖かい風が吹き出している。リモコンをよく見ると暖房になっていた。外は30℃を超える暑さなのに親切にも暖房をかけていてくれるとは・・・・・?
部屋はシングルだがベットを2台置ける広さでかなりゆったりしていてイスとテーブルもついている。それで5000円は安いと思うのだが?
そのホテルから開会式の行われるホテルまで1kmほどあるので30分前には出発した。入ってくるときは車で来たので苦にならなかったが、飲酒するので徒歩で向かうと山道は夜になると真っ暗らになりそうだった。街灯もあまりついていないようである。帰りが不安になってきた。
開会式は17:30から始まり18:30には懇親会になった。外は暗くなっている。不安なので1時間ほどで引き上げることにした。
会場のホテルを出たのが19:30過ぎ。宿泊するホテルに向かう山道に入ったのが20:00頃になってしまった。やっぱり暗い。明るいうちに道を見ているので何とかホテルにたどり着くことができた。今思えばタクシーを使えばよかったのにな。でも磐梯熱海にタクシーなんかあるのかな?
ホテルに入っていくと誰も泊り客がいないホテルは静まり返っている。そして異常にかび臭い。今晩はこの山の中のホテルに一人ぼっちだと思うと変に不安になってくる。
本館の温泉を使ってもよいことになっているので着替えて温泉に入ることにした。
本館に入っていくと電気はついているのだがロビーには誰もいない。結局風呂に行くまで誰にも遭わなかった。ホテルの見取り図を見て風呂の場所を確認して向かった。本当に入っていいのかなんか不安になっていた。風呂はホテルの奥の方にありました。
当然誰も入っている人はいません。脱衣所に入って写真を撮ろうとすると誰かが俺の写真を撮ろうとしている。ドキッとしてしまった。脱衣所は意外と清潔に掃除されています。本館の方はカビの臭いはしませんね。当然だろうけれど?
風呂はそんなに大きくありませんが、露天風呂がついていていいですね。湯船の中には石が敷き詰めてありなんか気持ちいいですね。温泉につかってやっとほっとしました。写真は朝風呂の時のものですが、夜の露天風呂からの眺めは温泉街の夜景が見えてなかなかのものですね。
風呂から上がって髪の毛を乾かそうとしてドライヤーを使うと冷風しか出ないではないか。壊れているらしい。よく見ると脱衣所の時計も止まったままである。見た目はきれいに掃除されているが風呂の電気もついているのが少なかったし、カバーが壊れたままのものもあった。修理する人がいないのかな?まさかおばあさん一人ではないでしょう?
結局風呂から上がりロビーに行くまでやはり誰にも遭わなかった。
なんか怖くなってきたから、部屋に戻りビールをしこたま飲んで早く寝ることにした。でも、あのカビの中で一晩過ごして病気にならないのだろうか。
部屋に帰りビールを飲んでテレビを見ながら寝ることにし、ベットに横になると天井にロープが張ってあることに気付いた。なんでロープなんか張ってあるんだろう。まさか?、まさか?、まさか?なんていろいろと考えているうちに目がさえてきてしまった。
あまり眠れないまま朝を迎えてしまった。仕方がないので朝風呂に入りすっきりすることに。本館のロビーを入ると仲居さんが朝食の準備をしていた。やっとおばあさん以外の人と巡り合えることができた。
大会の準備があるのと早く出て行きたいので早めにチェックアウトすることにした。しかし、フロントには誰もいない。仲居さんにチェックアウトしたいと言うとあのおばあさんが出てきた。やっぱり女将さんだったらしい。料金の確認にしばらくかかっていたが結局伝票ができていたらしく、さんざん計算した挙句に伝票を見つけてそれで精算した。
これまで数多くのホテルに宿泊したが、今回のような体験はなかったような気がする。これもやはり原発事故の影響で従業員がいないのだろうか。風評被害で宿泊客がいないのだろうか。
ちょっとひどい思いをしたが、なぜか女将のおばあさんには文句を言う気になれなかった。これでも精一杯やっているんでしょうね。