毎週土曜日は病気と戦っている妻に会いに行く日。
あまり雪が降らない南相馬市でも一昨日雪が降ったので峠越えが心配。
水分を多く含んだ雪だったからか峠の道路も乾燥状態で安心して走行できました。
途中の展望台から吾妻連峰が望める。
毎年欠かさず登っていた吾妻も最近は行けていない。
今年こそは登りたいといつも思うんだけど妻の事を考えるとどうなることか。
途中のスーパーでいちごとバナナを購入。
いつものように14時30分に到着。
守衛所も待ち時間なしで通過。
何回となく繰り返してきたことだけどそれも今回で終わることになった。
最後の望みをかけて挑んだ妻の治療も今週で終了した。
これ以上の治療は命を縮めてしまうだけなので進められないという。
週明けの検査で病巣がどうなったのか確認される。
治療が終わってしまったのでその後に南相馬市総合病院への転院。
なので土曜日恒例の面会も今回が最後。
ナースステーションで受付して病室へ。
病室に入ると「うれしい」と笑顔で迎えてくれた。
聞きたいことがたくさんあるんだけど、治療の後遺症で話を理解することが難しい。
難しいことを聞いても困らせるだけでどうしようもないからあきらめ、
いつものように妻が好きなデコポンを食べさせて、何でもない話の繰り返し。
嬉しそうな妻の顔を見ながらこれからどうなるのか不安な気持ちが繰り返し襲ってくる。
わずか15分の面会時間。
時間が過ぎて「時間だからもう帰るよ」と言うと悲しくなるのか今度は顔をそむける。
検査の結果を聞くのが怖いけど病巣がきれいに無くなっているのを期待するしかない。
「来週は転院だからすぐに来るよ」と言うと「バイバイ」と言ってくれた。
福島医大での最後の面会。
今日は不安なことを考え続ける帰り道だった。