1970年公開の映画だが、イタリア、フランス、ソ連、アメリカの合作というのは極めて異例だ。 ストーリーは簡単に言えば、新婚の夫が第2次大戦で戦場に行って行方不明になり、彼を探しに妻が異国の地まで訪ねるが、そこで夫は別の若い女性と結婚していたため、涙に暮れて帰るという悲恋物語だ。
主人公にはイタリアの大女優ソフィア・ローレンが扮し、その夫はこれも有名なマルチェロ・マストロヤンニが演じている。哀愁に満ちたテーマ音楽は世界各地で親しまれた。
また、若い後妻に扮したリュドミラ・サベーリエワは、ソ連制作(1966年)の映画『戦争と平和』でナターシャ・ロストフ役を演じ、私も観たが、日本でも人気を博したことが忘れられない。
なお、題名にちなんだ“ひまわり畑”は戦場となったウクライナ各地にあり、そこで多くの兵士が戦死したという。現在、交戦中のロシアとウクライナを思うと、なんともやるせない感じがする。(2024年3月30日)
I Girasoli / ひまわり(イタリア映画)