長野はすべて山の中

長野周辺の山散策日記 山の風景やランニングのこと
時に自転車や気になる音楽の話しに暫しおつきあいの程を・・

扇沢 針の木岳から稜線

2012年07月30日 | スポーツ
扇沢 針の木雪渓 針の木峠 針の木岳 赤沢岳 岩小屋沢岳 種池小屋 爺ケ岳南峰ピストン 扇沢に戻る
約10時間半(時間はあくまで参考と考えて下さい 普通は一泊コースだとか・・)

朝5時 長野から信号と通行量が少ない19号美麻と経て一時間強で出発地の扇沢に到着
事前にネットで駐車場情報を得ていたのだがまだ明けきらない暗い道端の空き地には扇沢に近づくにつれ駐車車両がチラホラ 
まさか扇沢無料市営駐車場はもう満杯か と一瞬焦ったがなんとか止められた 
とはいえ7~8割は埋まっている状態 やはり人気の山なのだ

5時過ぎ全員が揃った所で出発 まずは針の木雪渓を針の木峠へと高度を上げて行く
雪渓に取り付いた瞬間まるで大型冷凍庫の扉を開け放ったかのように吹き下ろす冷風
まだまだ入口なのにこの寒さはなんだ 稜線に出たらどんだけ寒くなってしまうんだ 
着替えなんてそんなに持ってないけど大丈夫か? と思ったら雪渓は下の方が寒いんだと聞いてホッ

軽アイゼンを装着されている人もいたがトレランシューズでも登って行けるくらいの斜度と雪面状態 
所々に凍り付いている箇所もあったが大きな危険もなく通れた

直登に近いラインで谷筋を進むので腕につけた高度計の数値はぐんぐんと増して行く

雪渓を過ぎ谷巾がだんだんと狭くなってきて針の木峠着 
右にルートを進み針の木岳
2820m 今日の行程の最高地点

針の木岳からスバリ岳への下りは浮き岩が多く注意を要する
赤沢岳に至るルートには切り立つ崖の上を通るルートも所々に出現 注意したい
特にこのコース左下にずっとエメラルド色の水を満々とたたえる黒部湖を見下ろし 
遠く残雪をいただく劔の山々を眺めながらどこを切り取ってもパースペクティブな3D映像のごときダイナミックな風景を堪能出来る 
見とれてしまいそうだがで足元にも特に集中したい

右下には時々霧の切れ間に先程登って来た雪渓が見え登っている人間も小さく見える

霧の晴間にそそり立つ爺ケ岳を背景に赤い屋根の種池小屋が見えて来た
一日中荒々しい人を寄せ付けないような稜線ばかり目にして来た中で出会う赤い屋根 
明らかに人の手による建造物 あそこには人間の生活があるんだと思うと少し気が安らぐ
 
日に焼けた首筋が痛み熱を帯び始めている 頭痛も少ししてきた
先日の浅間と同じ状態だ 後半熱中症気味で苦しかった
運動能力にも影響を及ぼす無駄な日焼けには注意したい所だ 
涼しくしかも肌を露出しない服装(特に首から上)を考えなくてはいけないと思った 
どうも日焼けに弱いようだ

残雪の上を歩くサル 岩場を跳ねるリス チョウゲンボウだろうか吹き上がる気流にホバリングする猛禽類 
ハクサンシャクナゲやゴゼンタチバナ 
お馴染みのイワカガミやコマクサに代表される高山の花々
空を埋め尽くすように舞うトンボ
花も動物もたくさんの生き物がこの厳しい自然に同化し空間を共有している
人間はそれらの中では後発組 ニューカマーなのだ 
 
爺ケ岳からの下り ハイマツの隙間からひょっこり現れた雷鳥 
そばにウズラくらいのヒナも一緒 偶然見られて嬉しかった
人間を怖がるふうもない というかツバメと同じで人間を味方に人間に近づき天敵を遠ざけているかにも見えた
猛禽類やらキツネやもしかしたらサルとかも・・の天敵のほうがよっぽど怖いのだろう 
親鳥は常に回りに気を配っている 

相当に疲れたが一日経ってしまうともうあの涼風が恋しい 夏は山で過ごすに限る

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長野市弥栄神社御祭礼

2012年07月25日 | 日々の風景
少し前の話しになるが7月15日は弥栄神社御祭礼だった

弥栄神社の起源又このお祭りの歴史等は各自お調べ頂く事として
蒸し暑い町中に涼風を吹かせてくれるような風情のあるお祭りでした

昔は毎年のように行われていたこの御祭礼も
資金難 人材難 松代群発地震のための安全確保不安等の理由で開く事が難しくなってしまったようだ

各町ご自慢の立派な山車が多く引かれるこれだけのお祭りだ 
色々難しいのだろうが
全国的に是非多くの人に観光に来て頂かないともったいない気がするがどうだろう

子供の頃はこの大獅子に ワクワクしながら一日中くっついて歩いていた記憶がある

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飯綱山 瑪瑙山ラウンド

2012年07月23日 | スポーツ
昨日は飯綱 瑪瑙を友人と2人ラウンドして来た

飯綱から瑪瑙への稜線を行くのは久しぶり
昔一度昨日と逆に瑪瑙から飯綱へ登った記憶がある

ほとんど記憶が薄れていたが途中に大きな岩があったような・・
とうろ覚えながら思い返していたら ありました

途中の鞍部に至る山道 静かできれいな風景でした 

やはり連れがいると しかも私と同じくらいかそれ以上のランナー
登るペースが一人の時より明らかに速い

登り始めから一時間そこそこで頂上
瑪瑙に登り詰めてからはもう登りはない

そんな安堵感も手伝ってか
きれいな緑の中
瑪瑙山頂から車までのランは久しぶりに何かとても気持ち良かった

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四阿山ラウンド

2012年07月17日 | スポーツ
16日は先日のプチトレランレースで断念した四阿山再チャレンジ

鳥居峠から3k程林道奥の登山口まで車で行ける
営林局のゲートが峠入口にあった頃は峠からのスタートだったらしいが
この駐車場のお陰でアクセスしやすい

先日は暗闇の中気づかなかったが
駐車場の奥 すでに2つの入口が分かれている
途中で合流するのでどちらを選んでも登れるが

先日諦めた場所 すぐ横に的岩があった

高度を上げて行くと浅間 嬬恋方面の視界が開けてくる

嬬恋清水 水量も豊富で冷たく美味しい水だ

頂上には長野県側と群馬県側に2つの祠
強風の中 雲間に時々開ける視界が遠くまで見通せて青い空の色とともに素晴らしい
浦倉山へのトレイルもありそうだ 

破風山方面 その向こうに志賀の山々
長野市や上田市方面
北信の山や北アルプス
嬬恋や北関東の山並み
360°の風景は変化に富んでいて見飽きない

涼しいし今度もう一度ここでゆっくりとしてみたい

時折遠くに見える根子方面 
こうして見ているとやはりあの時は諦めて正解だったと思った

根子へは一度鞍部まで結構急な斜面を下る
根子から四阿山へは鳥居峠ルートより最後キツそうだ

鞍部から見上げる根子頂方面
もうすぐ頂上か・・と思ったが
登り詰めたらまだ頂上ではなかった

根子頂上はゴロゴロと岩ばかり
米子滝方面へのトレイルが見える

ここを管理駐車場方面に下り
牧場内道路を横移動
あずまや高原ホテル横へ出て
国道を駐車場まで戻った

牧場内は一般車両はもちろん歩行も禁止だったようで
昨日も通りかかった作業車に注意された
このルートはもう使えない
というか最後の車の通りがはげしい国道を陽に照らされ
長い時間移動しなければならないのにはうんざり
もう一度使いたいルートではない

次回は浦倉山方面や米子からのルートにも行ってみたい
きれいな山と眺めだった 四阿山は


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その昔

2012年07月10日 | ブログ
ランニングで山道を走っている時 
時折 えも言われぬ郷愁感に浸る瞬間がある

木々の緑にみとれる時
木漏れ日に目を細める時
何でもない山道の峠付近 見晴らしの良い風景にハッと立ち止まる時
立ち上る白い雲をながめる時
谷を吹き上がる涼風に山のにおいを感じる時

これがランニングハイというものなのだろうか
そう思っていた・・




私の父はランナーだった
陸上競技者だったと言う方がしっくりくるか

家には数々の賞状や新聞スクラップが残されている
旧制長野中学の頃はおそらく将来を嘱望されていたのだろう

しかしそれらの記録にはある空白の期間が存在する

戦争だ 
極地シベリアで生死をさまようようなつらい時代を過ごしたのだ
当然走ることなど出来るはずはなかったであろう
生きて日本に帰ることさえ諦めなくてはならないような目にも遭遇したことだろう

父はその頃のことを私達にあまり語ったことはなかった

捕虜として囚われた後
幸運にも戦地から帰還した後それまでの飢餓感を満たすかの様に大会に出場している
特に昭和24年 25年 26年あたりは

現在行われている長野日報社「諏訪湖マラソン」以前に
ハーフより少し長い信濃毎日新聞社「諏訪湖マラソン」があったようだ
第1回 第2回大会で優勝している

昭和の初期から「諏訪大社陸上競技大会」という大会でも諏訪湖一周の種目があったようだ

昭和15年 まさに参戦の前年 国民の戦意高揚目的の一環なのだろうか
紀元歴で書かれた賞状もある

最近行なわれているトレランの黎明期のような大会だったのだろう
「陣馬形山登山マラソン」第1回 第2回優勝だ
現在も続いている「風越山登山マラソン」第2回 第3回優勝

特に昭和25年 2日続けて登山マラソンに出て翌週に諏訪湖で走っている

スゴい
相当好きだったのだろう 走ることが

私達子供には走ることを押し付けなかった父だったが
なんの因果か今私は走ることにはまっている
無論父の足元にも及ばない



長野の里山を走っている時ふと私をとらえる懐かしさにも似た不思議な感覚
父も練習の時に見ていた風景だったのだろう
私の身体を通して懐かしがっているのだろう

今はもう確かめようもないが 最近私は強く そう思っている



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浅間山から菅平へ

2012年07月03日 | スポーツ
8月の長和を想定し無理を言って急遽ロングに変更してもらった
快く受けて頂きありがとうございます

小諸駅からタクシー移動 国民宿舎スタート 入口の鳥居をくぐる
林の中 登山道を火山館へ
振り返ると雲間から牙山が見える 
映画ジュラシックパークを彷彿させる山姿
谷下からは硫化水素 温泉地のにおい
 
火山館で水を補給しJバンドへの分岐を過ぎ樹林帯を抜けるとるといよいよ浅間山の姿が目の前にどーんと見える 
がここからが長い
足元は滑りやすく歩きずらい砂と岩石でゴロゴロ
程なくトップがもう下って来てビックリ

前掛山をピストンし分岐まで下りJバンドへ 
たぶん噴火の時にここまで飛ばされ急速に冷えたのだろう、その様子がよく分かるようなカルメ状の岩が所々に点在している

切り立つ岩斜面に取り付く 
Jバンド 蛇骨岳 黒斑山 トーミの頭と過ぎる
双方向で登山者が通る狭い山道
岩場の道を下り車坂峠へ

高峰温泉から 水ノ塔山 東篭ノ塔山を経て西篭ノ塔へは行かず
池の平方面に下り湿地帯を渡る木道を直進
コマクサの群生する三方ケ峰 見晴岳(うろ覚え)と過ぎて地蔵峠に下る
地蔵峠で15:10分くらいだった

湯ノ丸スキー場西のゲレンデを直登しレンゲツツジ群生の中を湯ノ丸山へ
このあたりから登山者は見掛けなくなる
湯ノ丸山頂上 ミドルとの分岐 
角間峠に降り目の前にすっくと立ちつくす角間山へ 結構キツい
一度降りて鍋蓋山を登る 一度頂まで進み戻って左に巻く道を進む

スキー場ゲレンデを降り野菜畑の中を縦横に走る舗装路を鳥居峠まで
直角に交わる道ではないので行きたい方向と逆に進む場面もある

この移動長いし斜度もあるので飽きる
少し道に迷ったお陰で公衆トイレの屋外水道水をゲット ハイドレいっぱいに入れる

前方にトレラングループを発見 道に迷っているのか・・? 
四阿山に登る仲間ができたぞと喜んだのも束の間
別のイベントで菅平ロゲイニング中のH詰さんU井さんG保さんGAKUさん達だった

鳥居峠の林道で午後7時頃 暗くなり始める ヘッドライトを装着

四阿山に進む 
林道を終え真っ暗な登山道 夜鷹の鳴き声を聞きながら重い足を引きずるように登山するがスピードが上がらない
的岩付近まで登るが「頂上まで2時間半」の看板を見た途端一気に萎える
ここで断念 鳥居峠へ下り終了した

四阿山を下るまでは行きたかったが無理はしないでおこう
もっと進んだ所で進退窮まってしまったらもっと迷惑をかけることになってしまう

東信の山々もそれぞれ特徴があって個性的だ 
浅間も含めこれら初めての山々にも登れたし
コマクサやレンゲツツジの群生もきれいだった 
久々に夜の森に響く夜鷹の鳴き声も聞くことができた

思い出に残る山行だったことは間違いない
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