長野はすべて山の中

長野周辺の山散策日記 山の風景やランニングのこと
時に自転車や気になる音楽の話しに暫しおつきあいの程を・・

風呂場の暖房

2012年12月18日 | ブログ

我が家の風呂はユニットバス
70×120程の枠でペアガラスの入ったサッシ窓が出窓としてついている
外気とはその窓で接している
まあ良くあるタイプの普通の浴室だ

以前から冬の時期 浴室の暖房に悩んでいた
寒いのだ
かなり熱い温度の湯を それをかなり前にバスタブに入れておかないと
お湯の暖気で浴室が暖まらない

毎回毎回そんなこともしておられず
だいたいは寒さに震えながら冷え切った体に熱いお湯を浴びせる
苦行のような習慣がこの時期の常だった

若さゆえに耐えられてきていたそんな悪習も
齢を重ねるごとに体への負担がきついと思えてきた
冬場浴室で倒れる人が多いのもうなずける

親戚のお宅でお風呂を使わせて頂くとき
特に暖房もしていないのに
何で浴室がこんなに程よく温まっているのかうらやましかった
これは主に我が家のユニットバス全体の保温機能が悪いせいなのだろう
とずっと思っていた
だから解決策として暖房をすることが唯一の解決策と思っていた

風呂場の暖房と一口に言っても電気にせよその他の方法にせよ
経費のかかる話
悩みだしてからこのところ何年か有効な解決策も見出せず過ごしてしまった

今年 とりあえず 狗肉の策としてその出窓部分を全体
アルミ断熱材で覆ってしまった
よくコタツやカーペットの下に敷くやつ
突っ張り棒でそのマットを挟み窓全部を内側から覆ってしまった

ほんの思い付きだったのだがこれがことのほか功を奏している
暖かいのだ 
浴室全体が暖かい 大正解
今までのように震えながら熱いお湯に足をつける
「倒れるのはこんなときなんだろうな・・」とふと思う
という風呂場での苦行から逃れることができた

先日などこの時期まず絶対にありえなかったことだが
換気扇を回したまま体を洗ったくらい

元凶は窓だったのだ
ビニールの浴室用カーテンが下がっているので
見過ごしてきてしまっていたのだが
窓からの冷気が浴室の温度を著しく下げていたのだ
こんなに安く今までの悩みが一気に解決する方法があったとは・・

つくづくもっと早く気がついていればよかったと悔やむことしきりだ


ツール・ド・ナガノ

2012年12月03日 | スポーツ

1日~2日にかけてトレマン主催「ツールドナガノ」
に参加させていただきました

まず最初にこのような大会を企画運営してくれた奥野さん、YUKIさん
一日中、深夜 早朝エイドにつめて我々ランナーのわがままを色々受け入れてくれた
エイドスタッフの皆さんには最大限の賛辞と感謝の気持ちを伝えなければならない

これだけの周到な準備と次々クリアしなければならない課題
解決への忍耐を考えると本当に頭が下がる思いがする
改めて「ありがとうございました」

今回120キロを回ったのだが割と最後まで足が残っていた
尼厳山 太郎山 明覚山 雁田山と登りもあまり苦労ではなかった気がする
終盤 豊野の山の手ロード登りや三登山の山中でもまだ走れた
最初からストックを登りで多用していたからだろうか

ヘリノックスのポールは伸ばしたり縮めたりがとても楽
たとえるなら折りたたみの傘より楽
ザックの背負うベルトに自分で工夫した収納方法
かじかんで自由が利かない指でも
出したりしまったりが短時間でできる
このためもあり登りでは必ず使用した
規則で使えないレースも多いが
ロングコースではポールは大きな武器になると思う

ウエアは
アウターにMHWのエフュージョン・フーデッド・ジャケット
メッシュ帽に耳当てとネックウオーマー
インナーはポリプロピレンのメッシュタンクトップに半袖山用アンダーを重ね着
腕に自転車用アームウォーマーをつけ
薄手のポーラテックジップアップ長袖

手のひら部分に耐磨耗加工の施された
ゴアウインドストップグローブと薄いインナーメッシュグローブ
下は裏起毛長タイツにOR社のラディアントタイツを重ね履き
靴下はドライマックス 靴はサロモンクロスマックス

グレゴリールーファス8に500mlボトル
ヘリノックスポール 
予備でオンヨネ軽量レインウエアパンツをザックに
モンベル軽量ウインドブレーカー(後半ずっとアウター下に着ていた)
予備電池 地図付きGPS

評価するとシューズ以外はほぼ合格
シューズのからい点数はゴアでなかったためのもので
優れたシューズであることは言うまでもない
さすがにパンツ しかも冬用タイツの2枚履きは
暑いかなと思うときもあったが
あくまで氷点下の真冬の山頂を想定したいでたち
足の指先以外長い時間冷えに苦しんだ記憶はない

終わった直後着替えの時ウェア類が汗でぐっしょり
ずしりと重い
こんなに水分を含んでいたのかとビックリしたが
肌触りは最後まで冷えを感じさせなかった
冬用のアウトドアウェアは少々高くても機能的なものを使用したい

1日朝5時過ぎ店頭にはたくさんのランナーが集結
星も月も見える晴れの空
しかし天気予報は崩れの傾向
そして私はこの時西方の空に出ている雲が何回か発光しているのを目撃
日本海側で言うところの雪起しの雷だろう
これらの事実から急激な天候の悪化がこの時点で確信できた
が 準備段階から雪や低温対策は出来ている 

旭山に取り付く頃から強風そしてあられも降り出してきた
上空の寒気が相当強いことをあらわしている

旭山山頂への発電所側からの登山道は分かりづらい

旭山の北側に観音様が祀られていたことは
長野市民でも若い世代は知らないだろう
入試や試験の神様 
ある年代以上は詣でたことがある人も多いと思う
ただし急峻な崖の途中にあるこの祠
事故も多く発生したと聞く
そんなこともあり現在の平柴地籍に移されたと認識している

途中まではこの旧観音堂までの道を辿る
これ以上の立ち入りを禁止勧告する看板や
崩れ落ちそうな道に沿って設置されている所々錆び落ちた鉄柵
覗き込むとくらっとしそうな崖
観音堂が移されたのも無理はない

今では手入れもされていない岩に掘られた2つのお堂を過ぎると
ブルーのテープに従い登ることを示す直登登山道の案内看板がある
冬枯れの木立の中 前後には誰もいない 風はますます強く
時折見える市街地のビルにも霧が巻く
Pink Floid 「One of these days」が頭に響く
少しわくわくしてきた
長い長い一日が始まったのだ

富士ノ塔山へ続く杉林の道 横なぐりの雪
高い幹同士が強風でこすれあい
「ギーギー」と不気味な音をたてている
折れた幹に直撃されないように注意をはらう

富士ノ塔から気持ちよく登山道を下り
ロードをトランジット 中尾山温泉から茶臼山へ
3Aエイドに到着
トップは2時間近く前通過したと聞き愕然

自然公園内で靴に水が進入 今回一番懸念していたことが
早くもおきてしまい少しブルー ゴアの靴がやはり欲しい

苦手な長いロードを尼厳山登山口へ移動
尼厳山~奇妙山ラウンドはつい先日回ったばかり
山の上は風は弱まったようだが霧で視界がない
でもこんな森の風景も決して嫌いではない

農業大学から太郎山へ移動
このあたりから暗くなり始める

太郎山エイドは風除けの工夫か簡易テントの足を伸ばさず半分で使用
回りを風除けのビニールで囲いいかにも暖かそう
風情はまるで屋台のおでんやさんそのもの
熱燗で一杯いきたいところだ

今回このために購入のサンジェルマン 888Hを装着
電源はこれもこのために購入したエネループ プロ
最初の感想は「明るい」
雁田山を下るまで足元を照らしてくれた
さすがに雁田を下りたころは少し光量が落ちた気もする
点けっぱなしではなかったが
10時間以上経っても充分な明るさが確保できたことになる

7AエイドでN口さん マッチーさんから見送りいただき
ロードを一路牟礼平出地籍へ
豊野からはT子さんI藤さんと3人で

豊野の高台からずっと見渡せる北信の山々
太陽は出ているが きりっと締まった冬の朝の空気 
昨日の悪天がうそのように風がない
パウダーシュガーが振りかけられたように
木の枝に真っ白く輝くけがれない真新しい雪
魔法のように逆光に輝き夢の中の出来事みたいだ
神様はこのために昨日の悪天候を演出してくれたのか

いよいよエピローグ 髻山 三登山
8Aエイドは新婚M浦夫妻と店長のお出迎え

氷点下の気温
積もった雪は軽く 先行者がラッセルしてくれた道を辿る
雪を踏む足も軽く
雪遊びに夢中だった頃の記憶がよみがえる

慣れ親しんだ真っ白な三登山 
朝日に輝く雪 何も聞こえない静寂
木々を透かす青空の向こうから
何か大きなものに見つめられているような気がする
色々な想いが去来
ふと胸が熱くなる

三登山山頂 大団円 足が終わった
ただでさえ苦手なロードをトレマンショップまで耐え
3人でがっちり握手
店内で皆さんの暖かい出迎えを受ける
皆さんこそお疲れ様 重ね重ねありがとうございました

デジカメは持たなかったので
写真は一枚も残っていませんが
心に焼きついた感動は色褪せずに残ってくれると思う

いつまでも

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(電池切れのため一部記録されていません)