レ・ミゼラブルを読み直す。
四十代はじめに腫瘍の手術をうけた。
入院期間が長くなることを思い、一度は読んでみたいと思っていた
ビクトル・ユーゴー作「レ・ミゼラブル」を病室に持ち込んだ。
それは、思いの外長編で、岩波文庫本で3冊に及ぶもの。
全部で1500ページになる大作だった。
子供の頃、小学校の図書室に確か「ああ、無情」という表題で、
子供向けの本があったのを覚えている。
その内容は、飢えをしのぐために姉のこども達のため、一つのパンを
盗み、その刑罰として19年も牢獄に入れられたジャン・バルジャンの
物語だったように覚えている。特に、パン一つで19年の牢獄という
箇所だけがやたらと想像を大きくしてしまい、子ども心ながら、かわいそう
という思いだけが残っていた。
小説「レ・ミゼラブル」は、神父の話が長々と続き、なかなか主人公の
ジャン・バルジャンが出てこない。
ページ数で約100ページも神父を中心とした内容が続く。
なんでこんなにも多くの瑣末な記述と思ったけれど、
これは今から始まる壮大な物語の舞台設定だと、
今は理解できる。
読みなおしてみると、この神父らの質素な生活、敬虔な宗教生活、人間に対する
憐れみ等々、たしかにこれもひとつのバイブルだと思えてくる。
いや、バイブルを読み始めているのかな。
今回の読み直しは、先のフランス旅行の終わりにパリのパンテオン寺院で買った、
フランス語のポケット版「LES MISERABLES」。
辞書を片手に少しづつ読み進めている。
この調子だと読み終えるのに数年はかかるかな。
これもボチボチ行くしかないな。
四十代はじめに腫瘍の手術をうけた。
入院期間が長くなることを思い、一度は読んでみたいと思っていた
ビクトル・ユーゴー作「レ・ミゼラブル」を病室に持ち込んだ。
それは、思いの外長編で、岩波文庫本で3冊に及ぶもの。
全部で1500ページになる大作だった。
子供の頃、小学校の図書室に確か「ああ、無情」という表題で、
子供向けの本があったのを覚えている。
その内容は、飢えをしのぐために姉のこども達のため、一つのパンを
盗み、その刑罰として19年も牢獄に入れられたジャン・バルジャンの
物語だったように覚えている。特に、パン一つで19年の牢獄という
箇所だけがやたらと想像を大きくしてしまい、子ども心ながら、かわいそう
という思いだけが残っていた。
小説「レ・ミゼラブル」は、神父の話が長々と続き、なかなか主人公の
ジャン・バルジャンが出てこない。
ページ数で約100ページも神父を中心とした内容が続く。
なんでこんなにも多くの瑣末な記述と思ったけれど、
これは今から始まる壮大な物語の舞台設定だと、
今は理解できる。
読みなおしてみると、この神父らの質素な生活、敬虔な宗教生活、人間に対する
憐れみ等々、たしかにこれもひとつのバイブルだと思えてくる。
いや、バイブルを読み始めているのかな。
今回の読み直しは、先のフランス旅行の終わりにパリのパンテオン寺院で買った、
フランス語のポケット版「LES MISERABLES」。
辞書を片手に少しづつ読み進めている。
この調子だと読み終えるのに数年はかかるかな。
これもボチボチ行くしかないな。