神の音
先日、近くの教会で催されたチェロのクリスマスコンサートに行く。
初めて入るその教会は、スタッフの方がにこやかに迎えてくれた。
チェロ奏者は長年都内のオーケストラでトップをつとめられてきた人。
スウェーデン生まれで、長年日本人にお住まいで、奥さんは日本人。
奥さんがピアノ伴奏をなさっている。
いきなり始まった無伴奏のチェロは、あっという間に教会中に響きわたった。
そして、わが脳髄に直撃してきた。
なんだこの音は。
これがチェロの音なのか?
無伴奏の曲から始まり、奏者の日本語によるコメントをはさみながら、
おおよそ一時間半ちかく演奏が続いた。休むことなく。
最後の曲は、カザルスの鳥の歌だった。
すべての演奏が、こころをうつ。
教会ホールの音響効果もいいのか、とにかくスケールの大きな響きが教会に満ちる。
さらに卓越した技巧
神がかった音楽とは、このようなことを言うのだろうか。
演奏のあと、牧師もかねておられる演奏者は、
キリスト教についての説教をユーモアを交えながら、
熱く語られた。
ここは教会だ。
牧師さんの説教をありがたく拝聴した。
わがチェロはもっともっと精進することを誓います。
アーメン。