風とともに走れよ自転車

旅日記。今の自分のモノローグ。

九州の旅ー熊本へ

2020年07月09日 | 日記
熊本へ

球磨川の橋を渡り八代のホテルに投宿。
球磨川はもちろん穏やかに流れていた。
いつかこの川をさかのぼれればとの思いはあった。
学生のときふとした機会に、
人吉を語る先輩がいた。
美しさのことなのか人情のことなのか、
人吉という街をほめたたえていた。
月日は流れた。
そして今その地名が強くよみがえる。

日本の川や外国の川をいくつも見てきた。
殆どが自転車旅だったが、
川の流れはいつ見ても感慨深い。
あのベートーヴェンでも、
生まれ故郷のボンに流れるライン川を
思い続け曲にその思いを込めたという。

批判は簡単だ。そして無責任だ。
なぜあんな危ないところに住んでいるのだと。
誰も責めることはできない。
川はいつの世も人と共にあるのだから。

被災された方に
合掌。

熊本城を見学する。
天守閣でガイドさんの説明を受ける。
夏目漱石と小泉八雲の住居跡を訪ねる。
熊本バンドらの足跡も。
そう言えば、
寺田寅彦もここで漱石の授業を受けたのだった。
寺田寅彦のエッセイは自分にとても大きな影響を
与えてくれた。
こころの恩師でもあった。

阿蘇は噴火の予兆があったので、
残念ながら断念。
高校修学旅行で行った草千里がなつかしかったが。
阿蘇は諦めて、竹田への日帰りツアーにすることに。
ここで滝廉太郎ゆかりの家に行った。
彼はドイツのライプツィヒに留学するが、
この街はあのバッハが活躍したところでもある。
今、バッハの無伴奏組曲練習の身には、
勝手な妄想が連鎖してしまう。

この九州自転車旅の翌年に大地震が熊本を襲う。
あの熊本城も大きな被害を受けてしまった。

旅は続く
長崎へ。





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