風とともに走れよ自転車

旅日記。今の自分のモノローグ。

孤高の画家のアトリエへ

2020年09月02日 | 日記
孤高とひとくちで言っては叱られるだろうか。

高齢の画伯は椅子に座り、
遠く雲のかかった筑波山を眺めていた。

からだがご不自由なのだ。

アトリエの壁には海外の賞状がところ狭しと並んでいる。
だけど、
日本ではあまり認知されていない画家だそうだ。

大小さまざまなキャンパスに描かれている油絵が
迫ってくる。
リアルと一言で言い表せない、現実を超えた現実。

画廊でも美術館でもなく、
画伯のアトリエで手に触れて見ている自分に興奮している。

遠雷が聞こえる。

空が急に晴れてきた。

画伯はすでに恍惚の人なのだ。





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