鳥まり、参る!

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お嬢ちゃんに彼の素晴らしさはわからない。

2020年12月12日 | 恋愛
※人物が特定できないようにフェイクは入れてますが、大切なところはそのままです※

【驕れる美少年は美青年にならずじゃ】

とあるイケメンは、とあるぽっちゃり殿方を馬鹿にして見苦しかった。

「あんなデブ」

「あんなダサいヤツ」

「ぜったいモテない」

と口汚く罵った。

でも、私も、他の女性陣も、あとイケメンが恋をしている美女も

「あんたの億倍あの人は素敵だし、ぜったい素晴らしい女性と結婚するに決まってる」

と思っていた。

(恋愛するしない、恋愛相手の性別、結婚するしないは個人の自由だがこの方は女性が恋愛対象で結婚したがっていたので)

言わないけどね、大人だから。

ぽっちゃり殿方は優しかった。

それに平等だし人への思いやりの心がある。

出しゃばらないし言いふらさないけど、仕事もできる。

「外見至上主義の子ども時代なら知らんが、大人になって彼の素晴らしさにひとつも気付かないって手の施しようがないね」

と言ってやりたかった。

誰も言わないけど。

確かに、外見の美しさも魅惑的だ。

それは否定しない。

でも彼は人を貶めるほど美しく生まれても美の鍛錬も積んでいなかった。

このままじゃ…というか彼の誇ってる美はもう大して価値がなかった。

全然違うコミュニティーの人だけど、“奇跡の43才”さん(殿方)なんかはそりゃー美しく、

「かかかかかカッコイイ…!!」

と多くの乙女にため息をつかせてるけど、彼はその域にはいない。

(関連過去記事→・生活習慣が美人を作るんだよね…。

とまあ、そんな悲しき元・美少年さんを見て私は思い出したことがあったのです。

【苦労したお姉さまだけが彼の素晴らしさを見抜いてた】

学生時代、小柄でメガネでとってもモッサリしている男の子がいた。

彼は惚れっぽく、美人さんや可愛いちゃんに一目惚れしては振られてまた恋をして…を繰り返している人だった。

逆ギレしたり嫌がらせしたり強要したりしないから、ふった相手からも

「○○くん、いい人なんだけどね。

 彼氏っていうと違うかな」

と恋愛対象には見られないけど好かれてはいた。

そんな恋愛模様を、アラサーにして離婚経験を何度か繰り返していた苦労人のおねえさまはこう言っていた。

「彼の素晴らしさはね、苦労したことがないお嬢ちゃんにはわからないよ。

 顔や肩書きだけ見て恋して、結婚して、苦労して、やっとあんなに素敵な人はいなかったって気付く。

 男の子だって同じ。

 顔やスタイルが好みじゃないって振った相手の良さは苦労して年とってやっと気付く。

 でも気付いたときは必ず相手は賢い相手と幸せになってる。

 それに悔いるまでが勉強だよ」


ああああ~大人になってなんかわかる~!!

「顔が好き」

「なんか好き」

「ときめく」

もすごくすごく大事なんだけど、真面目さや優しさは宝だよね。

まあ、そんな風にお嬢ちゃん達に言ってたおねえさまですが本人にもちゃんと

「外見をおろそかにするな!

 美人と付き合いたいならパッケージだけは自分も美男子になれ!」

「恋愛経験の少ない美人はアンタには無理。

 そんなに美人がいいなら年上か、大学にいない苦労してる人にしなさい!」


バシバシ個別指導してました(笑)。

でも彼は視覚に直結しない努力ばかりやりがたって

「アンタがボディショップのいい香りがするボディソープとボディバター使っていい気分になったところで、相手になんの得があるんだ!

 髪を切れ!

 ギャップで店員さんにコーディネートしてもらえ!

 コンタクトにするかイケメンメガネをかけろ!

 そのマジックテープの財布と靴を今すぐ取り替えろ!!」


とおねえさまがガミガミ言ってたのを思い出すよ…あの街のベローチェでな…。

大人になって、彼女の優しさや賢さをますます尊敬する。











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