鳥まり、参る!

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あなたの中の“好き”を守って。

2019年10月19日 | シリアス

大人になるほどに、生きるほどに私が実感するのが

「自分が大好きだと思えることはぜったいに大切にした方がいい」

ってことです。

今はそうでもないって話もよく聞きますが、私が子どもの頃って漫画・ゲーム・アニメといったものを楽しむ人は差別して迫害していいって世間の誘導がものすごかった。

(この文化の生き残りが

 「あの事件の犯人はオタクだった!」

 って報道したがる爺様方。

 この漫画大国であの文化に触れてない人の方が少ないだろうに)

私よりもお兄様・お姉様世代になると

「学校でぜったいに口に出してはいけなかった。

 だから同好の友達を作れるようになるのは最低でも高校生になってイベントに出席するようになってから」

って人も多いから。

びっくりするくらい。

信じられないかもしれないけど、アイドル文化もけっこうこんな感じだったんですよ。

今じゃ老若男女問わずアイドルファンはたくさんいるし、公言できるよね。

私は高校生くらい?の時に

「もう迫害されるのヤダ、平和に生きたい

と思ってイメチェン(死語?イメージチェンジの略。ガラッと外見や行動を変えてみることを言った)した。

・癖毛は縮毛矯正かけてストレートヘアにする

・ナチュラルメイクをする

・明るい表情を心がける

・流行を取り入れて制服を着こなす

・姿勢よくする

・シャキシャキ歩く

・私服もかわいいものを買って着る


こんな感じ。

(ダイエットはできないのでやらなかった。

 美肌作りも欠かせませんが、なんか高校入ってから勝手に治っていった。

 中学生のときはニキビが爆発してるような顔だったのに)

当時は今みたいにネットもSNSも普及してないから先輩方直伝のマニュアルもなく、失敗失敗失敗たまに成功…の繰り返しでした。

それでも外見作りは確実に・そして手早く結果が出るもので、どんどん他人の反応が変わるのは嬉しいものでした。

大人になれば

「うーん…それはそれだけのことなんだけど…」

と思うけれど、あれほど迫害・人権侵害のかぎりを繰り返してきた“男子”シンボルに属する人たちが敬語で話しかけてきたり、やたら可愛い態度とってきたり、時に好意を示してくれるのはすごい変化だった。

これってやっぱり男の子の方が差別主義の洗礼を受けやすいってことなのか、女の子が徹底的に軽んじられているのか…どっちなんだろう。

どっちも?

とにかく

「ああ、相手がほんのちょっと気を付けてくれるだけで、こんなに生きやすくなるんだ」

って思った。

おっとついつい長く書いてしまった。

このイメチェンのおかげでファッションやメイクを好きになったし、自分とタイプと違う人たちとおしゃべりするのも楽しいなって思えたりと得たものはたくさんあった。

でも、この時に

「迫害されたくないから、漫画やアニメは卒業しなくちゃ」

と決めて距離をとったのはとてももったいないことだったと思う。

自分の好きなことを、怯えから手放しちゃいけないんだよ。

だって好きなものって大切なものだから。

これのせいで私はアニメ・漫画から離れてしまって、もしかしたら出会えていたかもしれない縁をごっそり失った。

誰も取り上げる権利なんかないんだから、こっそりとでも愛し続ければよかったと思いますよ、強く。

ゲームは治外法権設定していたので、これが残ってたのでマシかなと思えるのだけどね。

『ドラクエ』『ミンサガ』の話など今でもできるし。

やっぱり愛してるものは手放しちゃダメですよ、人間と同じで。

映画『フォレスト・ガンプ 一期一会』でトム・ハンクス演じるフォレストが

「親友とは、めったに出会えない」

と語る場面があります。

好きなものだって同じ。

人によって誰が親友になるのか違うように、誰がなんといおうとあなたが好きなら、それはあなたにとって大切なもの。

だから手放さないでほしい。

ぜったいぜったい、好きなものは人生を支えてくれるものだからです。

そんでこれが大事なことなんだけど、他人には与えられないんですよ、それは。

大人になると

「好きなものがない」

「趣味がない」

「生き甲斐がない」

って語る人ってけっこういて、たいていこういう人は恵まれているけど本当に苦しんでいるし、辛い思いをしています。

とある人は

「好きなものがない、好きって思えないって、生きてるけど死んでるみたい。

 ただひたすら1日1日を暇つぶしするみたいに生きて、定期的にそんな自分が嫌で仕方なくなるよ」


と語ってくれた。

こういう風になってしまうのも、実は社会の責任が大きいんじゃないかな~って私は思うのです。

だってなんでもかんでもジャッジする論調で溢れてるじゃないですか。

周りの人が話すこと、メディア、SNS、

「これはダメ」

「あれはいい」

「これが普通」

「普通じゃないのはおかしいこと」

こんな風にいつも脅されてたら生存のために、自分がどう思うか・感じるか・好きか…を無視するようになるよね。

それを続けると自分というものがわからなくなっちゃう。

あ、自分のことばかり考えてしまう無限ループ・自分探しが終わらないってこんな文化背景で育まれるのかもしれないね。

いつの間にか自分の心を、思考を乗っ取られてしまう感じかな。

時代は確実に良くなっているのでどんどん変わるとは思うけど、悪しき伝統もなかなかしつこくて…ねぇ??

世間には

「〇〇すべき!

 それはおかしい!

 自分のいうとおりにしろ!}

オバケがたくさんいるけど、あれは“好き”を奪われて魂を失った者達がなるのかもしれない。

好きなもの・好きだと思う心を大切にすると、他人にも優しくなれるはずだ。

お互いの領域を尊重すること、礼節を守ること…それにはまず自分の思いを尊重すること。

ワガママにふるまうのはありのままでも好きに生きるでもなく他人の領域を侵害してるだけだからね~。

ってことを考えると、もしかしたら古の“オタク迫害推奨文化”って好きを奪われて自分の気持ちがわかんなくちゃった人が先導して普及させたのかもしれないな~なんて思ったり。

「俺が不幸なんだからお前はもっと不幸に!」

なんて悲しい八つ当たりではなく

「みんなそれぞれ幸せに」

を目指したいですな。







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