和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

089(兵庫)加古川 鶴林もなか

2014-06-17 19:06:41 | 兵庫の和菓子
先日の明石ツーリングの際に立ち寄ったお店。
これまで手薄だった兵庫県の和菓子がこれで
5件、少しずつ増えてきました。

<長谷川銘菓堂>
~加古川市加古川町寺家町~

JR加古川駅前から国道2号線に出る手前に
ある店。
創業は明治後期、つまり100年超の老舗で
市内に3店舗展開しているとか。

<鶴林もなか>

そびえる三重塔!
加古川の名刹、鶴林寺の三重塔をかたどった
もなか。

ご覧のとおり非常に立体的なもなか。
以前に紹介した堺の天領もなかをも超える
立体感!

さて、問題の味の方は…

求肥の餅が入ったもなかですが、粒あんが
結構甘め。
もなか皮とあんこの隙間がやや気になります。
味より、造形に重きを置き過ぎかも…。
私としては、もう少し甘さ控えめのほうが
好みです。
(4個入り、\525)

<鶴林寺せんべい>

お店の方がサービスで2枚入くれました。
鶴林寺の梵鐘を焼印した甘くて美味しい煎餅。
ほっとする懐かしい味です。

鶴林寺にちなんだ最中と煎餅、加古川周辺
では古刹としてかなり有名なようです。
ちなみに、私は行ってませんけど…。
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088(兵庫)加古川 鬼追い饅頭

2014-06-11 18:36:59 | 兵庫の和菓子
先日、オートバイで明石までツーリングに
行った際、ある和菓子店を目指して20km
先の加古川へ。
ところが、目当ての店が定休日…
ガビョーン!

あぁ~っ!往復40km無駄にしてしまった…
とならないために予備で調べてあったのが
こちらのお店。

<松風堂> ~加古川市野口町~

昭和22年(1947年)創業のニシカワパン
(現ニシカワ食品)が平成5年(1993年)に
開いたお店らしいですが…閉まってる?

ま、まさか…続けざまにまたしても…
と、思ったらすぐ横のパン屋の店舗の一角で
ちゃ~んと売ってました。

あ~良かった。
経費削減で閉めたのかな?それとも改装中?

<鬼追い饅頭>

加古川の名刹、鶴林寺の伝統行事、「鬼追い」
の儀式にちなんで作られたとか。

いわゆる薄皮まんじゅう。
甘さ控えめで、しっとりしつつ、さらっと
あっさりとしたこしあん。
薄皮とのバランスもバッチリで美味しい。

パン屋が作った饅頭などと侮るなかれ。
中途半端な老舗の和菓子より、美味しい。
賞味期限は2日。
(5個入り、\270)

しかも、この日は日曜日でラッキーにも
2割引き。
じゃあ次回も日曜日に…と思ったけど、
そもそも行きたかったお店(日曜定休)と
の両立が不可能…。
あ~ぁ、世間は和菓子ほど甘くない…
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048(兵庫)龍野 おとのさま

2013-03-14 21:33:50 | 兵庫の和菓子
先日、オートバイで訪れた龍野城下は老舗の
和菓子屋が目白押し、どのお店で買おうか
本当に迷います。

<大三萬年堂の店構え>
~たつの市龍野町本町~

江戸中期創業、二百年超12代に渡る老舗。
老舗らしい間口の広い町屋建築ですが、建具
は全てアルミサッシというのがちょっと残念。
木枠の建具ならより風格が増すんでしょうね。
なお、隣に駐車場があって車の方も安心です。

龍野藩主、脇坂家の御用菓子舗だったそうで、
店には藩主専用の菓子の木型(落雁に使用)
が伝わっているそうです。

店の看板でも分かるように、この店のお勧め
は龍野名産の煉羊羹。
お店のお婆ちゃんも奨めてくれたので、本当
は買いたかったのですが、既に3軒目なので、
今回は以下の3品を購入。

<おとのさま>

龍野藩主、脇坂家の家紋「輪違い」を表面に
配した最中。
パリパリの皮がそんなに好きではない私に
とっては丁度いいしっとり具合。
粒あんは甘過ぎず、抑え過ぎず適度な感じ。
さすがは「おとのさま」、上品な最中です。
(1個 \130)

<樽最中>

龍野名産の薄口醤油樽をかたどった最中。
中はあっさりしたこしあんです。
(1個 \130)

<しょうゆう饅頭>

龍野名物の醤油饅頭です。
見た目は茶色っぽいですが、醤油の味は
意外に薄め。
また、生地の密度はやや粗めで若干パサつい
ているというか素朴。
こしあんは適度に粗めで、甘さはやや控えめ
で丁度いい感じ。
後味の醤油風味は少なめなので、あっさりが
好きな人にお勧めです。
ちなみに、賞味期限は3日間。
(1個 \120)

今回は泣く泣く看板商品を外したので、
もし再訪するなら、今度は羊羹にします。
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047(兵庫)龍野 煉羊羹

2013-03-12 22:02:05 | 兵庫の和菓子
老舗和菓子店が数多くある城下町龍野。
龍野での2件目の紹介は、中でもここは外せ
ないというお店。

<觜崎屋本店の店構え>
~たつの市龍野町下川原~

難しいですが「はしさきや」と読みます。
江戸中期の寛保2(1742)年創業、龍野藩
御用菓子司も務めた老舗で、現在10代目。

外観もですが店内も小ざっぱりしており、
ひょっとして建物自体はあまり古くないかも。

<煉羊羹>

煉羊羹は龍野名物のひとつ。
市内の多くの和菓子屋さんが羊羹を扱って
いますが、元祖とされるのが「觜崎屋本店」
さんです。

龍野の煉羊羹はピンク色で、通称「龍野羊羹」
と言われる独特なもの。
普通の小豆ではなく瀬戸内地方でしか採れない
という斑古ささげという種類の豆を使用して
いるそうで、それがこの色の秘密のようです。

豆っぽい感じが少なく上品な甘さであっさり。
甘党ながら羊羹があまり好きでない私もこれ
には納得。
(1棹 \1,050)

ちなみに、この煉羊羹は龍野藩に納めていた
そうで、当時の記録もしっかり残されている
そうです。
その記録が、この包装紙に印刷されていて
ちょっと興味深い。
<包装紙>

龍野城下の古地図と幕末の藩主からの羊羹の
注文書が印刷されたもの。
羊羹三箱を一箱あたり三分(一両=四分)で
購入したと記されています。

羊羹以外にも龍野名物の醤油饅頭など目に
ついた甘酒饅頭も購入。

<醤油饅頭>

まず見た目、色は白に近く上に黒胡麻が数粒。
生地の醤油風味はやや抑え目、こしあんはきめ
細かくしっとり甘さ控え目。
ちなみに、賞味期限は4日間。
(1個 \120)

<甘酒饅頭>

見た目は田舎饅頭、生地は甘酒風味が濃厚で、
あっさりした粒あん。
こちらもなかなかいけます。
(1個 \120)

さすがは和菓子屋が数多い龍野で長年培われ
た味、どれも外れはありません。
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046(兵庫)龍野 ひしほ饅頭

2013-03-10 21:32:50 | 兵庫の和菓子
先日、オートバイで出掛けた龍野ツーリング
の際に訪れました。

龍野は醤油蔵を始め、古い町屋がそこかしこ
に残る風情ある城下町。
そんな町並みにどっしり構える老舗和菓子屋。

<吾妻堂の店構え>
~たつの市龍野町下川原~

明治37年(1904年)創業と、百年以上の
歴史があるお店です。
年季の入った木の建具がいい雰囲気です。

入口引き戸に手を掛けると…ドアが急に開く!
あ~びっくりした!まさかの自動ドアでした。

店内もレトロで、木枠の陳列棚に和菓子が
ずらっと並んでいます。

小上がりに腰掛けて注文を待つ間、前に据え
られた大火鉢も嬉しい演出。

<ひしほ饅頭>

今や龍野名物といえば醤油饅頭、その元祖が
こちらのひしほ饅頭。
ちなみに、「ひしほ」は醤油の別名。

茶色掛かったつやつやの生地に黒胡麻が数粒。
醤油が練り込まれた香ばしい生地はしっかり。
こしあんはきめ細かくしっとりとして、甘さ
は控え目。
醤油の味は一口目から感じとれますが、食べ
進む程に醤油の味が濃厚になっていく印象。
ちなみに、賞味期限は2日間。
(1個 \136)

今回、兵庫県の和菓子を紹介したことで、
ようやく近畿2府4県をコンプリート。
ただ、大阪と奈良に偏っているので、追々
それ以外も増やしていきたいですね。
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