和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

165(滋賀)近江八幡 ういろ

2018-12-15 19:57:24 | 滋賀の和菓子
ういろうと言えば…
当ブログで以前紹介した名古屋や小田原
が有名ですが、滋賀県の湖東地域(近江
八幡、彦根など)も負けていません!

そういうことで、今回は近江八幡市の
こちらのお店を訪問しました。
<紙平老舗の店構え>
~近江八幡市本町3丁目~

近江八幡を代表する新町…にある市立郷土
資料館から南西へ200Mほど。
創業は和菓子が安永年間(1772~81年)、
紙屋として始まった屋号は400年超という
文句なしの老舗です。

<ういろ>

名前は「ういろう」ではなく「ういろ」。
この辺り、本家といわれる小田原の某店
に遠慮したのでしょうか?
2切れ入りパック(税込み \210)と
試しに買いやすいお値段です。

さて、まずは「白ういろ」を実食。
食感はベチャベチャせず、粉っぽくなく、
ほど良くしっとり。
甘さも安っぽくなく、控えめな甘さ。
米の味が感じられる気がする…。

続いて「抹茶ういろ」を実食。
抹茶のいい渋み、苦みが感じられます。

<でっち羊かん>

近江八幡と言えば、なんといってもこれ。
こちらのお店のも有名なので、ひとつ
買ってみました。
(1本 \310)

竹皮の香り漂う上品な味の蒸し羊羹です。
和た与さんのものに比べ、食感もさらり
としていて甘味もさらに控えめ、小豆の
味が濃く感じる。
私はこちらのほうが好みです。
あぁ…もっと買えば良かったな。

蒸しタイプは賞味期限が短いと思いきや…
真空パックのおかげで、なんと12/17
まで2週間ももつんです。
技術の進歩、恐るべし!

安くて美味しい湖東の「でっち羊かん」、
そして「ういろ」に高評価。
また色々な店で買ってみたいな。
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164(滋賀)近江八幡 でっち羊羹

2018-12-12 21:11:00 | 滋賀の和菓子
今回は近江八幡名物の丁稚羊羹です。
ヨッ!待ってました~!

<和た与の店構え>
~近江八幡市玉木町2丁目~

創業は江戸末期の文久3年(1863年)。
丁稚羊羹が有名な老舗です。

丁稚羊羹と言えば、当ブログで以前紹介
した大阪府能勢町の水羊羹タイプ
兵庫県明石市の水羊羹と練羊羹の中間
タイプ

そして、これはそのどちらともタイプが
違う蒸し羊羹タイプ。
私の持つ丁稚羊羹のイメージは正にこれ!

<でっち羊羹>

お皿に載せたのは1/2切れ。
殺菌効果のある竹の皮で包まれたこの形、
高級感とはほど遠いこのペラペラ感…。
小麦粉と小豆を練って蒸した中身には
竹の皮の縞模様がくっきりと残ります。
This is DECCHI YOKAN!

弾力は皆無で餡の塊のような素朴な食感。
しかし、甘さはごく控えめで竹皮の香り
がほのかに香る上品さ。
凄く地味で素朴な味ですが、なんとなく
江戸時代にタイムスリップした気分に
させてくれます。
(税込み\280)

丁稚羊羹は近江八幡が誇る郷土の歴史と
伝統を伝える和菓子。
長らく近江八幡名物、土産の代名詞ですが、
最近はすっかり某和菓子屋系列の洋菓子店
のバウムクーヘンに押され気味。
あれはあれで確かに美味しいですが…
こういう郷土の歴史と伝統を伝える和菓子
がいつまでも残ることを祈ります。
洋菓子に負けるな!頑張れ丁稚羊羹!
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163(滋賀)安土 負けずの鍔

2018-12-08 14:01:23 | 滋賀の和菓子
信長の安土城で有名な旧蒲生郡安土町。
残念ながら2010年に町村合併で
近江八幡市に併合されたそうです。
そんな旧安土町で有名な和菓子のお店
へはオートバイでの湖東ツーリングの
際に立ち寄りました。

<万吾楼の店構え>
~近江八幡市安土町常楽寺~

JR琵琶湖線安土駅前に聳え立つお店。
創業が明治43年(1910年)
という老舗和菓子店です。
その威容は幻の安土城天守を思わせる?
そんなわけないか…。

<負けずの鍔>

まずなんといってもこの意匠。
信長の愛刀の鍔『まけずの鍔』を象った
2色あん入り最中。
名前の縁起の良さから縁起物として、
受験生にも大人気だとか。

最中の皮は程良く馴染んで私好み。
中身は小豆の粒餡とうぐいす餡?
甘さは思いのほか甘めですが、受験生の
勉強で疲れた頭にはちょうどいいかも。
(税込み \150)

信長ゆかりの旧安土町で、これからも
ずっと受け継いで欲しい名物最中です。
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162(滋賀)野洲 しのはら餅

2018-12-05 19:46:04 | 滋賀の和菓子
先日、湖東ツーリングに出掛けた際、
近江八幡から草津への道すがら立ち
寄りました。

<梅元老舗の店構え>
~野洲市野洲~

国道8号線、県道2号線どちらからも
大きく外れた辺鄙な所にあるように
感じますが、
実はお店の前を通る道は旧中山道。
近くには背くらべ地蔵や行事神社もあり
元々は野洲でも指折りの繁華な場所だっ
たようです。
小洒落た建物ですが、創業は明治18年
(1885年)という老舗です。

<しのはら餅>

羽二重餅にきな粉をまぶした餅。

この辺りは近江米が有名で、鏡餅の発祥
の地ともいわれ、「餅の宮」と呼ばれる
篠原神社にちなんで名付けたようです。
(税別 \130)

羽二重餅はとことん柔らかく、口の中で
溶けるので、歯がなくても大丈夫かも。
きな粉の香ばしさとに黒糖がアクセント
になっている感じです。
賞味期限は20日ほど。

「餅の宮」篠原神社や国宝本殿のある
大笹原神社、背くらべ地蔵など野洲には
気になるスポットがいっぱい。
また今度、余裕をもったスケジュールで
来てみたいものです。
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161(滋賀)草津 うばがもち

2018-12-01 23:00:35 | 滋賀の和菓子
近江草津の名物と言えば「うばがもち」。
当ブログでもこれは避けては通れません!

先日、バイクツーリングで湖東を訪れた
際に立ち寄ってきました。

<うばがもちやの店構え>
~草津市追分一丁目~

1号線の国道大路交差点にあるお店。
創業は永禄年間(1558~69年)と
いうから、非常に長い歴史があります。
ただし、お店は時代の流れか広い駐車場
のあるドライブインのような造りです。
このあたり、勝手にちょっとがっかり。

店内は喫茶スペースと販売スペースが
明確に分かれています。
店員さんはとても愛想が良かったです。

<うばがもち>

同封の由来書きによると、織田信長に
滅ぼされた近江源氏の佐々木義賢の
三歳の曾孫の養育のため、乳母が売り
出したのが始めとか。
安藤広重、葛飾北斎が浮世絵に描いたり、
近松門左衛門が浄瑠璃に取り上げたこと
でさらに名物となったそうです。

さて、現在のうばがもちです。
直径2~3cmの一口サイズのあんころ餅。
いつものお皿に載せるとその小ささが良く
分かります。
(6個パック\300)

甘さ控えめのこし餡に喉越し滑らかな餅、
さすがは450年の歴史を持つ大名物。
こちらの方が古いので例えとして適切
じゃないかもしれませんが、伊勢名物の
赤福と良く似た味。
もちろん美味しいってことです。

文楽好きな私としては、「うばがもち」
が出てくる浄瑠璃作品を是非観てみたい。
その時は「うばがもち」買っていきます。
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