和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

104(神奈川)小田原 梅太郎

2014-12-20 19:18:08 | 神奈川の和菓子
先日、小田原で訪れた老舗和菓子店。
さすがは関東を代表する城下町だけに
美味しい和菓子があります。

<正栄堂の店構え> ~小田原市栄町~

小田原駅の駅ビル「ラスカ」1階にあるお店。
以前は駅前の通りに本店があったそうですが、
現在はこちらが本店の代わり。
結構、ウロウロと探し廻りました。

看板に謳っているように創業100年以上と
いうことは大正初期の創業でしょうか。
神奈川県内に数店舗展開しているようです。

<梅太郎>

小田原名物のいわゆる甘露梅です。
甘さ控え目のこしあんを求肥でくるんで、
さらに甘露煮の紫蘇で巻いた一口サイズの
上品な一品。
紫蘇のほのかな酸味とこしあんの相性が
バッチリ。
正直、思った以上に美味しかったです。
賞味期限は1週間~10日。
(2個入り \220税込)

<虎朱印>

北条氏が公文書に使用した印判を模した最中。
上部に虎を配し、「禄寿応穏」の字を刻んだ
風格ある見た目。
意味は…禄(財産)も寿(命)もこの北条家
が守りまっせ!
という意味だそうで。

ほどよい甘さのこしあんと求肥が入った
上品な最中です。
賞味期限は1週間~10日。
(\170税込)

この最中に朱肉をつけて押してみたいと
思ったのは私だけでしょうか?
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103(神奈川)小田原 ういろう

2014-12-18 20:04:20 | 神奈川の和菓子
当ブログでは初の神奈川県の和菓子。
店数の差はあれど、これで12都府県目です。

先日訪れた関東を代表する城下町、小田原。
小田原で名物と言えばこれは外せません。

<ういろうの店構え> ~小田原市本町~

国道1号線に面した城の天守を思わせる建物。
これは目立つ…。

創業は永正元年(西暦1504年)と500年
以上の歴史を誇る超老舗ですが、お菓子の
ういろうを市販し始めたのは明治以降とか。
現在もお菓子と薬の両方が売られています。

<ういろう>

小田原名物、元祖ういろうです。
そもそも「ういろう」というのはこちらの
当主の姓が「外郎(ういろう)」さんだから。
元は医薬を専らにする家で、薬の「ういらう」
を扱い、二代目市川団十郎がこの薬で全快した
ことから「外郎売り」という歌舞伎の演目が
始まったそうです。

その外郎家で賓客接待に用いたのがお菓子の
「ういろう」だ…と、説明書きにしっかりと
書いてありました。
名古屋の名物じゃなかったんですね…

甘さもモチモチ感も控えめで、わずかながら
粉っぽさ(嫌な感じではない)を感じます。
この辺り、本来が薬屋さんだからでしょうか?
でも数百年の歴史を噛みしめながら食べると、
不思議とまた違う味がします。

ちなみに賞味期限は1週間~10日。
(1棹 \600 税抜き)

ところで、これが元祖「ういろう」である
ことに間違いはないのでしょう。
ただ、説明書きで他地域のものをニセモノ
扱いするのは如何なものか…
せっかくの老舗の品位にかかわるのでは?
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102(奈良)當麻 どっこいまんじゅう

2014-12-07 19:22:01 | 奈良の和菓子
この週末、体調がイマイチでロードバイクも
ランニングもなしです。
あぁ~最近、運動不足やなぁ…。

そんな訳で、9月頃に訪れた甘いものネタを
今さらですが、ここでひとつ。

<どっこいまんじゅうの店構え>
~葛城市當麻~

近鉄南大阪線の当麻寺駅の傍らにあって、
割と新しくシンプルな建物のお店。
最初は駅の売店かと思いました。
5年ほど前からやっているんだそうです。

店の名前は「どっこいまんじゅう」。
愛想のいいご主人?と、めちゃ愛想のいい
奥さん?の2人で営業中。

自転車乗りに優しいお店で、水のボトルに
氷水をタダで補充してくれたり、奈良県の
自転車推進「ならクル」のパンフレットも
置いてあったり…
そういえば、お店の脇にレンタサイクルも
ありました。

ちなみに、店内には5席ほどのカウンターも
あり、コーヒーなどのメニューもあります。

ちなみに當麻は『日本書紀』に記された最初
の相撲で、出雲の野見宿禰と対戦したという
当麻蹴速の出身地。
そんな相撲ゆかりの地にちなんだのがこれ。

<どっこいまんじゅう>

見た目は回転焼きですが、実は潰したさつま
芋に生クリームを練り込んだもの。
三種の芋をブレンドしているそうです。
いわば、和風スイートポテトというところ
でしょうか。
素朴でさつま芋好きには嬉しいお菓子です。
(1個 \120)

プレーンの他には、小豆、クリームチーズも
あります。
訪れた頃(9月)には季節限定品は渋皮栗
でしたが、今頃はなんでしょうね?

ところで、先の野見宿禰と当麻蹴速の相撲の
結果は、蹴り合いの末に蹴速が腰を踏み折ら
れて敗死したとか。
なんとも壮絶!私は今の大相撲がいいな…
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101(滋賀)坂本 そば饅頭

2014-12-03 10:07:45 | 滋賀の和菓子
先日のオートバイでの大津ツーリングの際、
3軒目に訪れた老舗和菓子店。

<鶴屋益光の店構え> ~大津市坂本~

比叡山延暦寺および西教寺、日吉大社の
門前町として栄えた近江坂本で100年
以上営業する老舗。
ということは大正初期の創業でしょうか。

<そば饅頭>

創業当時からの一品で、蕎麦の風味豊かな
上用饅頭。

最初はこしあんかと思ったほど、わずかに粒
が残った粒あんはかなり甘さ控えめで上品。
それなりの値段ですが、なかなか美味しい。
ちなみに賞味期限は3日間。
(1個 \162)

あっさりしているのでいくらでも食べられ
そうですが、もちろん、蕎麦アレルギーの
方はご注意を。

<比叡のお猿さん>

比叡山延暦寺、西教寺、日吉大社の守り神
である猿をかたどったもなか。
でも、ゆるキャラ的なデザインではなく、
木彫りの猿のような素朴なというか…
やっぱり神々しいのかも…。
頭からかぶりつくのにためらいます。

味の方は、甘さ控えめのこしあんとやや
しっとり目のもなか皮が相性よし。
こちらの賞味期限は一週間。
(1個 \140)

購入時は老若男女を問わず、可愛くこう
言いましょう。
「お猿さんをxx匹ください。」
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