和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

083(東京)京橋銘菓 一と声

2014-02-19 20:38:15 | 東京の和菓子
先日、東京に行った際に大手町から京橋へ
の移動中にたまたま…ではなく、わざわざ
立ち寄ったお店。

<桃六> ~東京都中央区京橋2丁目~

店名は「ももろく」と読むようです。
ビルの1階にある小奇麗なお店で、あまり
目立たずに遠慮がちな佇まい。
東京駅から10分弱、京橋駅から1~2分
でしょうか。

創業が明治2年(1869年)と約150年
の歴史を持つ老舗和菓子店。
あの森光子さんもお気に入りのお店だった
そうです。

<一と声>

変わった名前ですが、どこからどう見ても
普通のどら焼き。
パッと見た感じ、とにかく分厚いというか
高さがある。
どうやらあんこの量はかなり多いようです。

生地は香ばしさがあったり、蜂蜜のコクが
あるとか、そういう感じの突出した特徴は
なく、しごくあっさり。
粒あんも甘さ控えめでもなく、かと言って
甘過ぎる訳でもなく、悪く言えば普通。
でもず~っと飽きない…
どら焼きってこういうものかも。
(\150)

そういえば、ここに来る道すがら、ふと目
に入ったビルに「一般社団法人 日本プロ
野球名球会」の表札が…。
なぜかそんなことに東京を感じたのでした。
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082(東京)日本橋 久寿もち

2014-02-16 19:48:03 | 東京の和菓子
先日訪れた東京日本橋の甘いものをひとつ…。

日本橋と言えば江戸時代から名だたる大店が
建ち並び、今も老舗が多い所。
その日本橋で老舗和菓子店として有名なお店。

<長門の店構え> ~中央区日本橋3丁目~

創業は江戸中期の享保年間(1716~1735年)
の頃で、幕府に菓子司として仕えたとか。

さくら通りに面した店はこじんまりしており、
店内もショーケースの手前に2畳ほど。
元々は神田にあったそうですが、戦災で現在
の地に移って来たんだとか。

切り羊羹や生菓子など色々な和菓子が並んで
いますが、その中から選んだのはやっぱり
定番のこちら。

<久寿もち>

包み紙には三つ葉ならぬ二葉の葵が描かれて
おり、この辺りに老舗の誇りが漂います。

この久寿もち(くずもち)、葛粉ではなく、
実はわらび粉100%。
本当は「わらび餅」なのに名前は久寿もち…
う~ん、ややこしい。

きめ細かい、たっぷりのきな粉がまぶされた
わらび餅の見た目は薄茶色。
食感はとにかくプル~ンと柔らかく、わらび
粉の旨みとほのかな香りと甘みが口の中に
広がって溶けていきます。

お江戸日本橋らしい上品な味に、このお値段
も納得。
ちなみに、賞味期限は2日間。
(\850)

東京駅から3~4分ほどなので、今度はまた
違うものを買いたいな。
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081(東京)日本橋 金鍔

2014-02-13 22:39:51 | 東京の和菓子
先日、東京駅の近くをウロついた際に訪れた
お江戸日本橋らしい老舗和菓子店です。

<榮太樓總本舗>
~東京都中央区日本橋1丁目~

ほぼ日本橋のたもとといってもいい場所。
創業は安政4年(1857年)という150年の
歴史がある老舗。

本店には甘味だけでなく蕎麦なども提供する
喫茶室が併設されています。

<金鍔>

きんつばといえば一般に四角いのが多いけど、
これは刀の鍔をかたどった丸型。
ただ、きんつばは丸型が本来で、四角が登場
したのは明治時代以降だとか…
そら知らなんだ~。
確かに、良~く考えれば、刀の鍔って普通は
丸いですよね。

まずは定番の金鍔。
表面には黒ごまがのっています。
とにかく生地が薄く、生地の食感をほぼ感じ
ないほど。
粒あん感たっぷりで、あんはやや甘め。
(\189)

<林檎金鍔>

小豆と白隠元を混ぜたこしあんに林檎の酸味
が加わった変わりダネ。
これはこれで美味しいかも。
(\189)

<黒糖くるみ金鍔>

黒糖を混ぜ込んだ濃厚こしあんに胡桃の食感
がサクサクと面白い。
ただし、濃厚過ぎるので続けて2個食べるの
はちょっと遠慮したい感じ。
(\189)

日本橋名代の金鍔ですが、私の好みはもっと
モチモチ生地の普通のきんつばのようです。
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080(奈良)奈良 ジャンボ三笠

2014-02-05 22:26:23 | 奈良の和菓子
奈良市内の多くの和菓子屋で売られている
ジャンボ三笠。

そもそも三笠という名は三笠山(御蓋山)
に似ていることから名づけられたもの。
なかなか風流なネーミーングです。

そして、奈良のジャンボ三笠と言えば近鉄
奈良駅から東向商店街に入ってすぐ左手の
「湖月」さんが有名…
でしたが、残念ながら数年前に閉店。
私が子供の頃、家族で奈良を訪れた際には
必ず買って帰ったものです。

今回ジャンボ三笠を買ったのはこちら。

<萬勝堂の店構え> ~奈良市東向中町~

創業は明治23年(1890年)、奈良の目抜き通り
といえる東向商店街にあるお店。
店先では焼きたてホカホカの三笠も販売中。

<ジャンボ三笠>

外袋には百人一首にも選ばれた阿倍仲麻呂の
一首、「天の原 ふりさけ見れば春日なる 
御蓋の山に出し月かも」という詩と鹿の絵が
配されています。

中の三笠は直径16cm以上、さすがにデカい!
まさかそのままかぶりつく訳にもいかず、
4等分位してちょうどいい大きさ。

早速食べてみると、ふわふわで香ばしい生地
に粒あんがあっさり。
単に大きいだけのビックリ商品ではなく、
しっかり美味しい。
さすがは和菓子激戦区、奈良の三笠です。
(ジャンボ三笠 \600、普通サイズ \120)

関西人の皆様へ
この手の饅頭を見かけたら、どら焼きなどと
呼ばず、風流に三笠饅頭と呼びましょう。
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